江戸前海苔、復権へ知恵 オーナー制度や「絶品海苔」、千葉県 – 日本経済新聞

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 千葉県と漁業関係者が共同で東京湾で採れる「江戸前海苔(のり)」(千葉海苔)の販売促進活動を始める。出資金に応じて受け取る「千葉海苔オーナー制度」や、色や柔らかさなどに加え味も評価する独自の等級制度を導入。輸入品など他産地との違いを消費者にアピールし、高品質・高単価の贈答用などに引き合いが多かった県産海苔の復権を図る。

 千葉海苔は東京湾で養殖し、生産期間中はこまめに網を交換するため、柔らかく味と香りが良いのが特徴。上物と呼ばれる品質が高い海苔は、主に贈答向けに生産されている。ただ、贈答用の不振などで2014年度の県内の海苔生産量は2億2794万枚と、09年度に比べて約4割減るなど減少傾向が続く。

 そこで、県は県漁業協同組合連合会、県海苔問屋協同組合とこのほど、20年度までの5カ年計画を策定、地域を挙げててこ入れを図ることにした。安定的・持続的な千葉海苔養殖の基盤づくりを目指したファンの獲得が柱で、オーナー制度を導入し、17年度からは海苔の収穫や試食などの体験型ツアーも実施する。

 またこれまで具体的な評価基準に乏しかった味についても、科学的な根拠に基づいた等級制度を設けるよう検討。「千葉絶品海苔」といった独自の規格を作って、他産地との違いを出せるようにする。

 外国人旅行者へのアピールとして、成田空港が立地する利点をいかして免税店での販売促進や伝統食の体験会なども実施する。ユネスコ無形文化遺産に和食が登録されたことをうけて千葉海苔のブランドを訴求し、将来の輸出につなげる。今後、具体的な実施計画を詰める。

 海苔を巡っては生産量がもともと多い九州産の有明海苔が主にコンビニエンスストアのおにぎり用として需要が高まっている。一方、高級品が主体の千葉海苔はギフト需要の多様化で打撃を受け、新たな客層の開拓が急務となっていた。

 県漁業協同組合連合会の担当者は「千葉海苔は伝統があるのに、そもそも千葉で生産されているということを知っている人は少ない」とし、「オーナー制度の導入により、一般の人にも養殖の過程に携わってもらえるいい機会になる」と期待している。






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