“新規格”で千葉県産のりアピール 巻き返しへ「基本方針」策定 – 産経ニュース

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 県産のりの振興を図ろうと、関係機関が協力して新たなブランド作りを検討することになった。これまでは「色」「つや」「香り」などによって等級分けし問屋が買い付けていたが、これに「味」の要素を加味した最上級品質のカテゴリーを設け、新たな名称で呼ぶことなどを想定している。県産のりのイメージと結びつく新規格で消費者にアピールしたい考えだ。

 県と県漁業協同組合連合会、県海苔(のり)問屋協同組合の三者は、連携して県産のりの良さを知ってもらおうと「海苔販売促進基本方針」を策定。その中に、県産のりの新たな規格設定について検討することが盛り込まれた。

 国内でののり生産量上位を占める有明産のりは、佐賀県が「佐賀海苔?有明海一番」という名称で、最上級品を差別化していることで知られる。独自の評価基準を設け「1万枚に3枚しかない」といわれるほど吟味し、最高峰と認めた商品のみが冠するブランドとして定着している。

 「佐賀海苔?有明海一番」には「奇跡の海、有明海が生んだ最高傑作」というストーリーも用意されている。佐賀産のこうした手法も参考に「製品づくりの背景なども積極的に提供し共感してもらう」ことで、県産のりのファン拡大を目指す。

 基本方針はこのほか、のり養殖のオーナーとなり、返礼品がもらえたり養殖現場を見学できる体験ツアーに参加できるオーナー制度の創設なども検討項目に盛り込んだ。昨年には県産のりのキャッチフレーズも一般募集し、近く決まる見通しだ。

 今回の基本方針の策定は、江戸前のりのほとんどを占める県産が「色よし・味よし・香りよし」といわれながら“地盤沈下”が止まらない現状への危機感がある。特に産地間競争の中で取引価格は低迷し、問屋が競り落とす平均価格は平成20年には全国1位の1枚10・37円だったのが、25年は同9・67円に下がった。

 県産のりに関わる生産者らの間では、品質が高いという自負とは裏腹に「その魅力が十分伝わっていない」という歯がゆさがあったという。危機感を共有して、一致団結して県産のりの巻き返しを図ることになった。

 計画の目標年次は今年度から5年で、新ブランドの創設やオーナー制など基本方針に盛り込んだアイデアを随時検証しながら、効果的な施策に重点的に取り組む。平均価格を20年の水準に戻すことが目標で、品質にふさわしい価格で取引されることを狙う。

 県水産課は「これまでは関係機関が連携した取り組みに欠けていた。多方向から県産のりのイメージを高め、アピールしていきたい」と話している。






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