福岡特産品「八女伝統本玉露」知って 推進協がNYで9日にPR活動 – 産経ニュース

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 福岡県の特産品で、世界に打って出る動きが加速している。高級玉露は米ニューヨーク、ニシキゴイや植木は欧州を目指す。いずれも「和」の雰囲気を前面に、海外市場を開拓する。(村上智博)

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 福岡県八女市とその周辺で生産される高級茶「八女伝統本玉露」のプロモーション活動が、米ニューヨークで9日夕(日本時間10日)に行われる。海外での「八女茶」ブランド確立を掲げ、自治体や茶農家関係者が、流行の発信地に乗り込む。

 八女伝統本玉露は110年の歴史がある。全国の茶品評会で高く評価され、1キロ当たり1万3千円以上の高価格で取引される。

 品質の高さは、手間を惜しまず、昔ながらの手法が生み出している。

 茶の枝は、整えずに自然に伸ばす。収穫直前は稲わらで覆いを作り、日光を遮る。そうすることで、茶葉のコクが増すという。最後は、うま味が凝縮された先端の新芽を、手で一つ一つ摘む。

 平成27年には「地理的表示(GI)保護制度」に登録された。地域に根差し、特に優れた特産品を、国が知的財産として保護する制度だ。

 だが、京都の宇治茶などと比べて、全国的な知名度は低い。後継者不足にも悩む。八女伝統本玉露の生産者は現在180人いるが、30歳以下の若手は6人しかいない。

 「八女玉露の実力と価値を世界に知ってもらい、現状を打破しよう」。茶農家などでつくる八女伝統本玉露推進協議会は、最先端の流行を発信するニューヨークでのPRを企画した。

 現地の有名料理店のシェフらを招き、試飲などを行う。ぬるま湯で時間をかけて出した「しずく茶」を味わってもらう。

 渡米に先立ち、3日には福岡市博多区の式場でPRイベントが開かれた。

 しずく茶を飲んだ野菜ソムリエ上級プロ、久保ゆりかさんは「今までにないコクを感じた。ふくよかな玉露の香りや甘味がおいしい」と述べた。八女市の三田村統之市長は「茶農家の経営環境は厳しいが、生産農家の努力で世界戦略を始める」と語った。

 生産技術を指導する八女市農業振興課の椎窓孝雄氏は「海外でも緑茶は注目されてきたが、高品質な玉露の魅力はまだ伝わっていない。高級ワインのように、玉露を味わってもらえるようにしたい」と話した。

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 ■「日本庭園」まるごと輸出 30年1月に福岡県が欧州の見本市に

 福岡県は「日本庭園」の丸ごと輸出に取り組む。

 ターゲットは来年1月、ドイツで開催される欧州最大級の「国際園芸見本市」だ。久留米市など県南で生産が盛んな植木、石灯籠、ニシキゴイ、そして八女茶をセットで初出展する。

 県輸出促進課の担当者は「県産品をばらばらではなく、全体の絵で見せればアピール力が高まる。輸出の伸びしろはある」と語った。

 国内の植木市では複数の造園業者が、庭園を丸ごと出品し、売買することはよくある。

 平成25(2013)年には、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された。海外で、食を含めた日本文化への関心が高まった。

 東京五輪・パラリンピックを控え、こうした傾向は強まると想定される。

 福岡県は好機ととらえ、県産品の市場拡大を目指す。29年度当初予算案で、輸出促進費として約6577万円を計上した。

 植木などに加え、特産イチゴ「博多あまおう」や温州ミカンの米国販売に力を注ぐ。市場調査を進め、現地フェアも企画する。

 東南アジア向けには、福岡近海で獲れる魚を売り込む。輸出ルートの検討などを進める。

 トランプ米大統領の誕生で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の発効は不透明となった。一方で、米国を含む各国との2国間交渉の進展が予想される。

 小川洋知事は「福岡の農林水産業はもっと伸びる。TPPの帰趨(きすう)にかかわらず、しっかり守りながら、攻める」と語った。






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