子ども目線の認知症テキスト 七久保小6年生 – 長野日報

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認知症サポーター養成講座のテキストを作成した七久保小6年の児童ら

飯島町は、全員が認知症サポーターとなり認知症の学習や啓発に取り組んでいる同町の七久保小学校6年生(富本智子教諭、14人)と協力し、認知症サポーター養成講座に使用する独自のテキスト「おひさま」を作成した。児童たちのアイデアや体験談を盛り込み、子どもの目線から分かりやすい内容に仕上げた。7日には町と児童たちがこのテキストを使った住民向けの養成講座を開き、認知症への正しい理解を訴えた。

同学年は総合学習で3年生時から近くにあるJA上伊那の宅幼老所「なごみの家」を利用する高齢者と交流を続け、並行して高齢者の特徴や認知症などについて学習。5年生の時に養成講座を受講して認知症サポーターとなった。今年度は地域の回覧板にちらしを入れ活動を知らせたり、昨年10月には祖父母参観日に合わせ養成講座を開くなど、地域に目を向けた取り組みに力を入れてきた。

積み重ねてきた学習や講座用資料の質の高さに注目した町が、養成講座用のテキストづくりを提案。児童たちが文章や構成を考え、A4判、カラー刷り16ページにまとめ、500部作成した。

認知症の特徴や予防、認知症になっても安心して暮らし続けられる地域づくりなどについて、児童らが描いたイラストや写真などをふんだんに使い、分かりやすく説明。認知症の人との接し方では「相手に合わせて話すと、楽しそうに話してくれるようになりました」など、交流を通じての体験談も織り交ぜた。

巻末には「サポーターが増えて、お年寄りと支え合える町になってほしい」「地域の人みんなの心がつながっているといいな」など、児童たちが寄せた町や高齢者への思いも掲載した。

7日に町林業センターで開いた養成講座は、同校の4年生や住民ら約80人が受講した。児童らはテキストをもとに、寸劇も交えて認知症について説明。「認知症の症状を知ってもらい、認めてもらうことで本人も家族も楽になる」「安心して暮らし続けられる地域づくりには、住民一人ひとりの知恵と工夫と役割が大切」などと呼び掛けた。

取り組みの集大成となった講座を終え、横山真帆さん(12)は「学習を通し、クラスのみんなが相手の立場で考えられるようになった。私たちの思いがこもったテキストを認知症の人のために使ってもらい、優しい町になってくれれば」と話していた。

町健康福祉課は「児童が関わった独自のテキストは全国的にも珍しいのでは」とし、「認知症や高齢者について深く理解し、実体験も示されているため説得力がある。支え合いの町づくりに向け、しっかりと活用していきたい」としている。










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