復興の思いワインに託す 阿南から移住の横田さん【徳島ニュース】- 徳島 … – 徳島新聞

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復興の思いワインに託す 阿南から移住の横田さん 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で一時、全村避難を余儀なくされた福島県川内村に地域おこし協力隊として移住した徳島県人がいる。阿南市出身の横田克幸さん(62)。住民が戻らない村をワインの産地にして人を呼び込もうと、ブドウ栽培に取り組んでいる。「東京オリンピックが開かれる2020年に川内村のワインで乾杯したい」。復興への思いをワインに託し、汗を流している。

 川内村北西部の大平地区にある標高650~700メートルの山地の一画。約0・6ヘクタールの畑にシャルドネ、メルローといったブドウの苗木9種約2千本が植わっている。寒さで傷んでいないか、横田さんが一本一本確認する。

 横田さんは大阪府に本社がある電機メーカーを13年に退職した後、知人の会社経営者に「福島でブドウを作ってみないか」と誘われた。福島県では有志が立ち上げた「日本葡萄酒革新協会」のプロジェクトが復興庁の事業に採択され、準備が進められていた。

 ブドウ栽培を学ぶため、1年間、山梨県の甲州ワイン醸造メーカーへ。サラリーマン時代は技術者で農業の経験はほとんどなかったが、信念にしている「難しいことから入れ」との気持ちで挑戦した。学び始めると、ワインの奥深さにのめり込んでいった。

 16年4月に妻ら家族を阿南市に残して川内村に着任すると、豊かな自然と住民の純粋な人柄に引かれた。村は6月に全地区の避難指示が解除されたが、若者の姿は少ない。「少子高齢化を先取りしている。原発事故が加速させた」と映った。

 畑では午前7時ごろから、水やりや枝切り、草取りなどをして日没まで働く。古里の阿南市にも正月以外は帰らず、ブドウの木を見守る。

 17年度はさらに約2ヘクタールに約7千本を植える計画で、村は新たに2人を地域おこし協力隊に採用して栽培を任せ、横田さんには醸造技術を身に付けてもらう方針だ。順調にいけば19年度に収穫し、醸造に入る。

 「ワインは人や物を結び付ける」と横田さん。畑の近くにワイナリーや宿泊施設を整備する構想を温めている。「意識せずに自分にできることをやって、結果的に復興につながればいい」。川内村の名がワインで世界に広まるのを夢見て、力を尽くす。

【写真説明】地域おこし協力隊としてワイン用のブドウ栽培に取り組む横田さん=福島県川内村






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