廃線跡でEV自動走行実験へ – 読売新聞

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 かつて曹洞宗大本山永平寺(永平寺町)へ参拝客を運んだ旧京福電鉄永平寺線(全長約6キロ)の廃線跡で来年度から、電気自動車(EV)の自動走行の実証実験が行われる。3月に国の実証試験の候補地の一つに選ばれ、県や永平寺町は、観光客や地域住民の足として実用化を期待する。(吉田雄人)

 永平寺線は、現在のえちぜん鉄道永平寺口駅から、門前の永平寺駅までを結んだが、乗客の減少などの影響で2002年に廃線となった。その後、町が14年に遊歩道「永平寺参ろーど」として整備したが、町や県は、長距離の専用空間が取れることに着目し、産業技術総合研究所(産総研)の事業に応募。23地域の中から、対象となる3地域の一つに選ばれた。

 実証実験では、産総研の取りまとめの下、ヤマハ発動機、日立製作所、慶応義塾大SFC研究所などのチームが電動カートや運行管理システムを開発。来年度から1年間、参ろーどに数人乗りの電動の小型カートを走らせる。道路上に敷設した電磁誘導線に沿って自動で進む仕組みで、カート数台を、一定間隔を保ちながら「連結」することもできる。

 6キロの距離を確保できる地域は全国的にも珍しく、産総研以外にも、参ろーどを自動走行の実験場として活用を希望している企業もあるという。県交通まちづくり課は「永平寺町が、自動走行の代表的な実験場として知られるようになれば」と期待を寄せる。

 実験終了後は、町などが運行を引き継ぎ、実用化を目指す。運転手の担い手不足が深刻化する中、中山間地域での高齢者らの公共交通手段や、観光客の足として活用したい考え。17年度は、町が参ろーどの道路改修や、橋の補修を行う。総事業費は1億2000万円で、国が2分の1、県が4分の1補助する。

 河合永充町長は「沿線は高齢化が進んでいる。地域の皆さんの足になってほしい」と期待した。






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