大野の商店街活性化 増える観光客、好機逃すな – 福井新聞

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 【論説】大野市街地にある商店街を盛り上げる機運が高まっている。若手経営者らが若者目線のアイデアで活性化を目指す団体を結成。各商店街の垣根を越え、にぎわいを取り戻そうと模索を始めた。まちなかの観光客が増えている好機を逃さず、仕掛けを打ちたい。

 碁盤の目状に広がる大野市街地の商店街は県内各市町の中心街と同様、空き店舗や後継者不足といった課題を抱える。かつては老若男女が行き来し、各商店街も競うようにイベントを開き、主に30代以上の市民からは当時のにぎわいを懐かしむ声が聞かれる。

 大野青年会議所は商店街のまちづくりをテーマに討論会を開催。商店主らは「店を貸す、売るなど新人が事業ができる環境を整える必要がある」「芝生を敷くなど着眼点を変えれば魅力はまだまだ生み出せる」などと変革の重要性を訴えた。討論に聴き入った市民も含め、危機感を共有した。

 討論会を機に発足した若手経営者らの団体は今後、賛同者を募りながらアイデアを練る考えだ。大いに議論を深め、第一歩を踏み出してほしい。

 まちには大勢の観光客が訪れている。市のまとめによると、2016年の市全体の観光客は約213万人。このうち市街地への入り込みは博物館を含め約107万7千人と、5年前と比べ約8割も増えている。雲海に浮かぶ「天空の城」越前大野城が引き続き注目を集めていることが大きな要因だ。

 ただ、入り込みは七間朝市を中心とした朝市イベントやおおの城(しろ)まつりなど恒例のイベントが中心。普段まち歩きを楽しむ年配者らの姿も見られるが、「にぎわい」の姿には遠い。

 若者らが議論する素材はあふれている。400年以上続く七間朝市、市街地に湧く名水、商店街と並ぶ寺町通りの風情…。「天空の城」をもっと前面に押し出してもいい。

 市内の菓子店など食品関連事業者は先に女性をターゲットに土産物の統一ブランド「ふふふおおの」を立ち上げ、販売に乗り出した。商店街の有志らが親子連れ向けの商業施設を新たに開設する動きもあり、こうした関係先との連携も探りたい。

 もちろん観光客ばかりでなく、市民が集うまちを目指したい。毎年、市街地を独自取材し観光プランを全国大会で発表している奥越明成高の生徒たちと共に、若者が楽しめる仕掛けを検討するのも面白いだろう。

 大野青年会議所の担当者は、討論会前の調査で年配の商店主が「何とかしてほしい」と熱く語った姿が印象に残るという。世代を問わず、大勢の商店主らのバックアップも期待したい。






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