特攻隊員に花の絵贈る 従軍画家轟義雄企画展 大刀洗記念館に150点 [福岡県] – 西日本新聞

Home » 地域おこし協力隊 » 特攻隊員に花の絵贈る 従軍画家轟義雄企画展 大刀洗記念館に150点 [福岡県] – 西日本新聞
地域おこし協力隊 コメントはまだありません



 筑前町の町立大刀洗平和記念館で、旧日本海軍の従軍画家轟義雄(1912~78)が水彩で描いた飛行兵など約150点を展示する企画展「紙上に咲く花」が開かれている。轟は出撃する特攻隊員に花の絵を贈ったとされ、学芸員で地域おこし協力隊の増原侑子さん(29)=鹿児島県出身=は「絵に刻まれた戦争の事実だけでなく、優しい筆遣いから伝わる平和への願いを感じてほしい」と話している。

 轟は旧八幡市(現北九州市)出身。33年、佐世保海兵団の機関兵となり、巡洋艦に乗り込み航路の様子を描いた。独学ながら絵が評価され、39年に兵士や戦場を描く海軍従軍画家として中国大陸に渡った。44年には佐世保海軍人事部に派遣され、鹿児島県の鹿屋基地などで多くの絵を残した。

 遺族に聞き取りした記念館によると、特攻が相次いだ45年5月前後、鹿屋基地の特攻隊員に、はがき大の絵を贈ったとみられる。増原さんは「画家として特攻隊員への敬意や惜別を込めたのではないか」と推測する。戦後は長崎や福岡に住み、画家として生計を立てた。

 昨年夏、大野城市の遺族が原画を保存していることが分かり、記念館が作品約750点を借り調査、分類した。特攻隊員に贈った絵は見つかっていないが、会場にはモチーフになったとされる柔らかなタッチで描いたサクラやサツキ、スミレの絵が並ぶ。

 7月20日まで。期間中、一部を入れ替えて展示する。入館料は大人500円。記念館=0946(23)1227。

=2017/05/06付 西日本新聞朝刊=






コメントを残す