【WH日記】世界の路上から届ける歌声 – 安部俊彦さん – 日豪プレス

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世界の路上から届ける歌声

第42回 今回登場のワーホリ・メーカーは?


安部俊彦さん


1990年生まれ・北海道出身
高校2年生から音楽を始め、大学時代はバンドで活動。大学卒業後は民間企業に勤めるが、動画サイトで見たシドニーのストリート・パフォーマーに感銘を受けワーキング・ホリデーで渡豪。現在はシンガー・ソング・ライター「Toshi」として活動中(Web: instagram.com/toshi_music)。


シンガー・ソング・ライター「Toshi」として、シドニーの路上でアコースティック・ギター片手に、エド・シーランやサム・スミスなどの楽曲をしっとりと華麗に歌い上げる安部俊彦さん。強豪校でテニスに打ち込むなどスポーツ少年だった安部さんだが、高校2年生の時に音楽好きの友人の家でギターに触れたことでその魅力を感じ、そこから音楽の道を歩み始める。

大学に入学してからも軽音サークルに入り、バンド同士で切磋琢磨する中で安部さんは「本気でプロのミュージシャンになりたいと思っていました」と当時の状況を語る。プロを目指し音楽に集中する大学生活を送っていたが、バンドの解散を機に就職を決意、社会人になったことで本格的な音楽活動からは離れた。

大きな転機となった動画

一度は本気でプロのミュージシャンを目指していた安部さんにとって、音楽への未練は簡単に断ち切れなかったという。

「社会人になると仕事が忙しく時間も十分に無いため、音楽は家でギターを弾く程度のことしか出来ませんでした。音楽に集中したくても出来なかったので『これでいいのか』としばらくは疑問を感じたまま生活を送っていました」

真剣に音楽に取り組めないことでもやもやとした感情を抱いていた安部さん。しかし、ある日YouTubeでストリート・パフォーマーの動画を見たことが、大きなターニング・ポイントとなる。

「元々ストリート・ミュージシャンの動画を見ることが好きだったのですが、シドニーで活動しているあるバケツ・ドラムのパフォーマーの動画を見た時に『海外にはこんなにすごい人がいるんだ』と衝撃を受けたんです。そして、自分もストリートでパフォーマンスをしようと決めました」

この動画を見たことをきっかけに、安部さんはワーキング・ホリデー制度を利用して渡豪することを決意。それまではギターの演奏が専門で「歌うなんて恥ずかしいという感じだった」と言う安部さんだったが、ストリート・パフォーマンスをするためにアコースティック・ギターでの弾き語りのスタイルを始めた。

英語で歌うことへの挑戦

渡豪してストリート・ミュージシャンの活動を始めた安部さんにとって、「英語で歌う」ことには思っていた以上の難しさがあったという。

「シドニーで弾き語りを始めたころの自分の英語の歌は、いかにも『日本人の話す英語』という印象で、本当に人に聞かせられるベレルではない状態でした。パフォーマンスをしても最初は全然稼げなかったんです。そこで、公園に行ってひたすら練習しました。ただ練習するだけでなく、自分の歌う姿を動画で撮影し上達するにはどうしたらいいかと研究していましたね」

練習を繰り返し技術の向上を目指した安部さんの努力は、やがてチップという目に見える形で結果に表れるようになる。そして、安部さんの歌声の評判は広まりシドニーの地元のラジオ番組への出演も果たした。

「弾き語りをしない日は、日本食レストランで仕事をしていたのですが、ある時そのお店のシェフがSNSで自分のことを宣伝してくれて、それを見た別のお店のオーナーから演奏の依頼を頂いたことがありました。そして、1つのお店での演奏が別のお店への出演につながったりと、自分のパフォーマンスが軌道に乗ってきてからは、ありがたいことに新しい演奏の機会を次から次へと頂くことが出来たんです」

この自らの評判がいろいろな人に伝わることで、新たな演奏の機会を手に入れたことが、オーストラリアでの活動の中でも特にうれしいエピソードだったと安部さんは振り返る。

新天地での活動

「大学生のころから音楽で食べていくことが夢でしたが、オーストラリアでその夢をかなえることが出来、今はすごく幸せを感じています」と話す安部さん。シドニーでのワーキング・ホリデー生活は間もなく終わりを迎えるというが、安部さんはオーストラリアでつかんだ自信を次のステージにつなげていくことを考えている。

「オーストラリアの次は、カナダのトロントでも今のような生活を続けたいと考えているので、新天地で新たな挑戦をする予定です。オーストラリアはストリート・パフォーマンスの文化が根付いているので比較的よくチップをもらえますが、トロントはまた状況が違うはずです。インターネットで動画を見ていてもトロントのストリート・パフォーマンスは非常にレベルが高いので、成功出来れば自分の実力は本物と言えるようになるかもしれませんね」

一度は諦めかけたプロのミュージシャンという夢をオーストラリアでかなえた安部さんの歌声は、新たな街でも道行く多くの人を幸せな気持ちにさせるはずだ。

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