熊野古道の来訪者7%減 振興公社、PR戦略模索へ – 中日新聞

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昨年の来訪者数が熊野古道で2番目に多かった松本峠(熊野市)の石畳の道=東紀州地域振興公社提供

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 東紀州地域振興公社は、県内の熊野古道の二〇一六年の来訪者数は三十二万七千五百人で前年より7%減少したと発表した。一四年の世界遺産登録十周年をピークに二年連続で減少している事態を受け、公社は熊野古道ブームが一段落したとみて、新たなPR戦略を模索している。

 来訪者数は、公社が地元ガイドによる案内者数などから毎年推計している。地点別では、熊野市の七里御浜海岸などを巡る「浜街道」を最多の十七万人が歩いた。二位は同市の松本峠、三位は尾鷲市の馬越峠だった。

 〇四年の世界遺産登録前には年間十万人程度だった来訪者は順調に伸び、〇九年に二十万人を突破。登録十周年の一四年は四十二万八千人を記録した。

 しかし、翌一五年は前年比17%減となり、昨年はさらに減った。昨年はサミット効果で県内の宿泊者数が過去最高を更新したが、県の担当者は「伊勢志摩の盛り上がりが熊野までは波及しなかった」と分析。関西や名古屋からのバスツアーが、人数が集まらずに開催できないケースも目立ったという。

 県は前年に続き、古道を巡るスタンプラリーを実施し、伊勢、鳥羽市から熊野古道まで、七千五百円程度で往復できるタクシーの割引プランも継続する。担当者は「三十万人は以前と比べれば少なくない。予算も限られ、大きなキャンペーンは打てない」と説明。丸山千枚田の観光や地域の祭りなどと古道を組み合わせたツアープランをバス会社に提案するなど、予算をかけずにできるPRを続ける方針だ。

 (森耕一)

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