東京ダウンタウンのハブスポット WIRED HOTEL ASAKUSA に泊まろう – HYPEBEAST (ブログ)

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世界最大の人口を誇るメガシティと言われる東京を楽しむには、その活動拠点が重要だ。特に都外、国外からの旅行や観光なら、やはり宿泊するエリア、そしてホテルの建物内でも東京を満喫しないと損だと思うのだ。東京らしさの感じ方は人それぞれではあるが、やはり日本の伝統、歴史、神社仏閣が集まる東京の下町を体験しないというのは、ニューヨークに行って自由の女神をチラリとも見ない、ハワイに行って海に足先さえも浸からない、香港に行って小籠包を食べない、パリに行ってクロワッサンを食べない、イタリアに行ってピザを食べない、インドに行ってカレーを……というくらいもったいないことなはずである。というわけで、江戸時代を生きたことのない我々でも、なぜか訪れるだけで江戸風情を感じることのできる街・浅草に旅の拠点を置くというのは非常に理想的。そしてそんな都合のいい理想のホテルが、今年の春にオープンしたのである。宿の名前は『WIRED HOTEL ASAKUSA』。下町のシンボル雷門を有する浅草寺や、日本最古の遊園地・『浅草花やしき』といったランドマークのすぐそばに誕生した『WIRED HOTEL ASAKUSA』は、カフェ、レストランなどを運営する「CAFE COMPANY」による初のホテル事業だ。カジュアルなホステルスタイルから、贅沢なペントハウスまで多彩な客室を備え、オープン以来国内外から注目されている『WIRED HOTEL』。確かに便利そうだしデコレーションや併設施設も気になるスポットだが、実際どこがそれほどまでに魅力的なのか? 『WIRED HOTEL』が唱える“1 mile x 100 mile”というキーワードと“Local Community Hotel”というコンセプトとは一体? その実態は体験しないと伝えられないだろうということで、『HYPEBEAST』エディター2名が宿泊体験レポートを実施。それではさっそく参りましょう。

Entrance

『花やしき』の目と鼻の先、商店街の建物がひしめき合う一角にオープンした『WIRED HOTEL ASAKUSA』。1Fのホテルエントランスに提げられているのは、地元台東区の「大嶋屋恩田」による特大提灯だ。続いてレセプションへと続く通路には、このホテルのクリエイティブ面を海外目線からサポートした、ポートランドのクリエイティブエージェンシー「OMFGCO(オーエムエフジー コー)」による大きな暖簾がかけられていて、こちらは季節ごとにデザインが変えられてゆく(取材当時は春仕様の模様)。笑顔のレセプショニストたちが迎えてくれるチェックインカウンターの向かいには、浅草地下街のギャラリー/スケートショップ『フウライ堂』を営むアーティストESOW(エソウ)による富士山のオブジェが飾られ、その下が物販スペースとなっている。ここで購入できるのは、客室の浴衣やステーショナリーなど、ホテルとブランドとのコラボレーションアイテムを含む商品で、〈新吉原(しんよしわら)〉、〈WOODWORK(ウッドワーク)〉、〈TOKYO L(トーキョー エル)〉など台東区のローカルな土地をベースに活動するブランドのものが中心だ。ここまでで既に、『WIRED HOTEL』が地元密着型のホテルだということが感じられるのだが、さらにレセプション横のユニークなシティガイドによって、“1 mile x 100 mile”というコンセプトの“1 mile”の一部が露わになってくる。1マイルは約1.6キロメートル。そしてレセプション横の壁には、“1 MILE GUIDE BOOK”と書かれた読みやすく持ち歩きやすいサイズのカードと、絵が描かれた同じサイズのカードが何枚も掛けられている。実はコレ、ホテルとアンバサダーと呼ばれるコミュニティメンバーたちが制作した無料の観光ガイドブック(しかも日・英のバイリンガル!)。分厚く重かったり、散らかって邪魔になりがちな一般的なガイドブックやパンフレットではなく、この“1 MILE GUIDE BOOK”は自分の気になるスポットをピックアップしてリングでまとめ、オリジナルガイドブックが作れるという便利な仕掛けだ。紹介されているのはタイトルどおり、ホテルを中心に1マイル圏内で訪れることのできるスポットばかり。しかも『WIRED HOTEL ASAKUSA』は台東区・谷中で生まれた〈tokyobike(トーキョーバイク)〉のレンタサイクルも行っているため、このガイドブックのスポットへ行くのも楽々なのである。エントランスから広がるカフェ・バーのご紹介はのちほど。

『浅草九劇』

同施設の2Fには『浅草九劇』という劇場が併設されている。芸の町・浅草にあるこの舞台では、有名俳優から人気タレントたちによる演劇公演や、新人育成プログラムなど、様々な企画が進行中。ステージの息づかいまでが聞こえてきそうな場内で、ライブでないと体験し得ない感動やドラマに出会えるのが劇場の魅力だが、ここ浅草という土地でそれを楽しめるのも、高揚感が増すポイントなはず。公演情報などはこちらから。観劇の前後にホテル1Fのカフェで一息というものオススメ。

1F カフェ・バー『ZAKBARAN』

1Fのレセプションへとつながり、商店街に面した入り口を持っているのがこの『ZAKBARAN』。肩肘張らず遠慮なく、店の利用者も宿泊客も、地元の人も海外のゲストも、友人同士のように「ざっくばらん」に過ごせるようにと名付けられたこの「江戸バル」は、朝から晩まで様々な用途で利用出来る。エディター2名が最初にココに腰を下ろしたのは遅めのディナータイム。とりわけ日本酒に詳しいホテル支配人と『ZAKBARAN』料理長は定期的に様々な酒蔵へ出向くため、用意された日本酒の数々はさすがの品揃えだ。日本酒好きのエディターも初めて目にする銘柄や有名ラベルの季節モノなどに、ごにょごにょ口上が弾みやや興奮状態。一方アルコール全般に全く知識も免疫もないエディターも、『ZAKBARAN』オリジナルの“柚子レモンサワー”の甘過ぎない飲みやすさに感動。ミニマルでスマートな冷酒の器は、湯島の『木村硝子店』のものだ。料理は、『ZAKBARAN』おススメの魚介入りのおおぶりな“江戸かきあげ”、炊きたての“季節の土鍋ごはん(訪れた際は桜鯛)”、豚肉と豆腐を和えた“雷とうふ”、生のりのあんがかかった“出汁巻き玉子”、そして下町らしくくさみもない“どじょう唐揚げスティック”などを堪能。それぞれの料理にあった日本酒や焼酎ほか、様々なドリンクメニューを提案してくれるので、迷ったら相談するのが良さそうだ。さらに、ディープな浅草を体験できる“1MILE × 100MILE”をテーマにしたイベントや、ユニークな活動をしている地元の人々をママやマスターとしてホストに招くスナックナイトも定期的に開催されているとのこと。そして閉店後に“1 MILE GUIDE BOOK”のナイトスポットを攻めるもよしである。深夜までやっている喫茶店や飲み屋街などは、大半のホテルスタッフがお気に入りやおすすめスポット、定休日などをほぼ即答してくれた。ちなみにコンビニやあの「激安の殿堂」も激近。

翌朝の朝食メニューは、コーヒーやお茶を使った各種ドリンクほか、“豆腐ドーナツとドリンクセット”、または“朝食御膳”や“卵かけごはん”が提供される。「おはようございます、朝は苦手デス」なエディターは、神奈川県湯河原(ホテルから100 Mile圏内)のとうふ屋『十二庵』から届くしっとり優しいドーナツをコーヒーと共に「おいひいでふ(おいしいです)」、とゆっくり咀嚼。深夜まで純喫茶で夜更かしをしていたにもかかわらず元気なもう一名は、メインメニューに焼き魚を選び、つくりたての豆腐などがセットになった“朝食御膳”を美味しく完食した。ランチ・カフェタイムには和御膳やデザートセットなども提供される。

4F ドミトリー

我々『HYPEBEAST』エディター陣は今回のステイで使用しなかったものの、4階には一人での宿泊やさまざまな国籍の旅人たちとより多くの時間、空間をシェアしたい方におすすめのドミトリーが用意されている。男女混合、女性専用の2種類が用意されているホステルタイプの部屋には個別のクローゼットを設置。ここで特筆しておきたいのが、ドミトリーの2段ベッドも他の部屋と同じ最高級ベッドメーカー「DUXIANA(デュクシアーナ)」のマットレスを使用しているということ。中にはドミトリーは狭いし疲れが取れないから苦手……という方もいるだろうが、『WIRED HOTEL』のそれは一泊しっかり睡眠を取れば帰りたくなるほど魅力的なのだ。また、部屋の外にはソファ、背の高いテーブル/チェアなどの共有スペースがあり、そこにはキッチン、シャワー/トイレ、ランドリー、自動販売機などが併設されているので利便性も申し分ない。PCを開いてサクッと仕事するもよし、テレビを見ながら他の宿泊者と雑談に花を咲かせるもよし。なお、エレベーターでアクセスできない3階の“SECRET FLOOR”には決してやましい何かがあるわけではなく、こちらもドミトリーのフロアとなっているので変な期待は抱かないように。

ROOM 507 WIRED TERRACE TWIN

『WIRED HOTEL』の中で最も開放的な部屋が、ここ“WIRED TERRACE TWIN”だ。木彫の落ち着いた空間を暖色のライトが照らす温もりのある室内には、1926年に創業したスウェーデンのベッドメーカー「DUXIANA」の最高クラスのキングサイズベッドが2つ……これ以上に贅沢なことがあるだろうか、否。いくら宿泊体験とはいえ、180cm x 200cm x 2の高級ベッドを身体一つで独占するのは“持て余した”というのが正直なところだ。一連の館内撮影を終えたカメラマン兼エディターAは、部屋で『HYPEBEAST』の通常業務を消化。天気がよかったということもあり、PC片手に緑溢れるテラスで仕事をしていたのだが、この原稿を書くにあたり、細道を駆け抜ける子供たちの元気な声や蕎麦屋の出前のおじちゃんが鳴らす自転車のベルなど下町情緒が心地よかったことを思い出す。これだけの広さがあり、スカイツリーも見えるとなれば、友人とアルコール片手に明日のプランを立てたり、子供を寝付かせた後の夫婦の一時を過ごすにはもってこいなのではなかろうか。

日も暮れてきたので室内へと戻る。ベッドの向かいには身体がすっぽり収まる〈TOKYO L〉のレザーチェア2つと、〈WOODWORK〉による“大入”のアートピース。「4人部屋に1人というこの状態に“大入”とはなかなか皮肉なものである」、そんなつまらないことを思いつつも、最上階“WIRED PENTHOUSE BY DUXIANA”とこの部屋でしか楽しめない静岡県の老舗農家・中村家による完全無農薬有機栽培のお茶を入れ、心を整えた。

その後『ZAKBARAN』の極上の食事と日本酒に舌鼓を打ち、お腹も心も満たされた筆者は明日に備えて就寝。タフな一日だっただけに、疲れ、酒回りの良さともにいつも以上のものだったが、綺麗な朝日が差し込む「DUXIANA」の上で目を覚ました翌朝は完全回復で迎えることができた。あまりの心地良さからなかなか起き上がることができず、朝食後にもベットへと舞い戻り、気づいた頃にはチェックアウト3分前だったのは先輩エディターも知らないここだけのお話。

ROOM 1001 WIRED PENTHOUSE BY DUXIANA

こちらは最上階の部屋、ペントハウスである。部屋の扉を開けると、まずダルマが描かれた〈ISAMU NOGUCHI(イサムノグチ)〉のスタンドライトに迎えられる。アートワークを出掛けた柏原晋平は、1Fの“1 MILE GUIDE BOOK”の絵を担当した人物だ。そして入り口から右側に広がるのは南向きの斜めの大開口。その奥にはこのホテルの客室全てのベッドに使用されている「DUXIANA」のキングサイズベッドが配置されている。世界の七つ星ホテルにも使われる最高級ベッドに寝転ぶと、正面の壁に見えるのは西舘朋央のコラージュ作品“W”。ホテルのイニシャルを形作っているのは、番付や浮世絵が描かれたウッドピースたちだ。ベッドが心地よすぎて動けず、寝転がったまま1Fでピックアップした“1 MILE GUIDE BOOK”のページを繰ると、「イケてる日本茶」の文字。そこで思い出したのは、このガイドに書かれている『NAKAMURA TEA LIFE STORE』のお茶がこのペントハウスではウェルカムサービスとして飲めるということ(上記507号室も同様)。さらにこの部屋だけの特典として、浅草・鳥越にある完全予約制の店・『菓子屋ここのつ茶寮』のお茶請けが頂けるのも嬉しい。

本来ならばガイドブックの気になるスポットまで散歩をしたいところをぐっとガマンし、その日の“オフィス”となった客室で、ソファに座り西日の当たる浅草寺の五重塔を視界に入れながらパソコンに向かって仕事をするという非日常を体験する。さらに仕事の合間にインスタグラマーを気取って画になる部屋のあちこちを撮影してみると好反応。考えてみれば、5Fの廊下などに並ぶFrankie Cihi(フランキー・スィーヒ)によるポップなダルマたち、『ZAKBARAN』に飾られたLazy 13(レイジー13)の“瓢箪猫”といった作品から、エレベーター脇のメッセージやドアのサインなど、共用スペースにも目を惹くアートやちょっとしたギミックが施されているフォトジェニックなホテルなのだ。

そしてこの部屋のもうひとつの特典がバスルームからの眺め。2面採光の開放的なバスルームの窓からは、『花やしき』、浅草寺、スカイツリーが一望できるペントハウスならではの景色が広がり、昼の開放感と夜の夜景が、ヒノキの香りと一緒に楽しめる。ベッド脇には窓とベッドを隔てるカーテンが引けるため睡眠時の遮光性もバッチリだが、窓からの明るい朝日で自然に目覚めるのもおすすめというフロントマネージャーさんの言葉にならい、カーテンは全部閉めずに就寝。柔らかすぎず硬すぎず体を支えて包み込み、極上の眠りへ誘ってくれる「DUXIANA」の、最高級たる所以を実感できたのは翌朝の目覚めの良さだった。朝食後、部屋にある“1 MILE GUIDE BOOK”と連動した浅草ガイドマップをチェック。今日が休みなら、この地図を持って下町散策をしていたんだろうな、と思いつつマップとガイドブックを荷物へしまいこみチェックアウト。レセプションで浅草散策のおすすめルートなどを聞きながら談笑していると、朝食で会ったはずのエディターが再度、「おはようございます」と寝ぼけて降りてきた。

追記

下町散策はさほどできなかったというものの、浅草を歩くだけでも街の雰囲気は楽しめる。見所がたくさんある土地のオススメはやはりホテルスタッフや『ZAKBARAN』に集まるローカルな人々に聞くのが一番だし、「こんな場所を探している」というニーズにアドバイスがもらえることも。もちろん心静かに1人で散策も十分楽しいだろう。しかし『WIRED HOTEL ASAKUSA』は若く現代的な視点を持ちつつ、フレンドリーな下町の雰囲気が反映された“Local Community Hotel”。人に話しかけること、訪ねることが気軽にできる環境を楽しまない手はないだろう。モダンでディープな浅草体験の拠点となるこのホテルで、より深く新しい東京の表情に出会えるはずだ。

WIRED HOTEL ASAKUSA
住所: 東京都台東区浅草 2-16-2 浅草九倶楽部
Tel:03-5830-7931






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