地域の食文化魅力伝え20年 NPOが記念誌刊行 – 河北新報

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地域の食文化魅力伝え20年 NPOが記念誌刊行

記念誌を手に運動の歩みを振り返る谷口さん

 秋田県内で食文化の継承などに取り組む秋田市のNPO法人「地産地消を進める会」が、設立20周年の記念誌「『地域の食』を守り育てる」を刊行した。「地産地消」という言葉が広まっていない時代に新しい食の仕組みを築こうと、手探りで始めた市民発の「草の根運動」の歩みをたどっている。

 記念誌は全5章の構成で会の設立経緯やこれまでの活動を紹介。会の発起人で、秋田県立大生物資源科学部教授の谷口吉光さん(60)が編集を手掛けた。
 谷口さんが秋田に移住した1990年代、県内は大型店の進出が相次ぎ、地元商店の荒廃が目立っていた。スーパーに県外産品が並び、地元の野菜や果物などは市民の台所から遠ざかっていた。
 「低価格で均質な生産品が広まれば、地域に根差した食文化が消えてしまう」。危機感を抱いた谷口さんは96年、農家や主婦ら13人で会を設立した。地元農家が生産した野菜を生かした料理教室、地元産米を使った純米酒の製造工程を巡るツアーなどを企画。生産者と消費者の「顔が見える関係づくり」に取り組んだ。
 2010年に県内で初めて「オーガニックフェスタ」を開催。農薬や化学肥料を使わずに栽培した有機野菜の魅力を広めるなど「食」を巡る新しい価値観の普及に力を入れてきた。
 第5章で会のメンバー12人の寄稿文を収録。「田んぼのオーナー制度」を始めた由利本荘市の農家や、地元産品を学校給食に取り入れた農協職員らが活動を振り返っている。
 谷口さんは「農業に限らず、地方で何かに挑戦しようと考えている若い世代に読んでほしい」と話す。
 B6判、254ページ。1728円(税込み)。連絡先は無明舎出版018(832)5680。

2017年06月18日日曜日

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