案山子招くよ 人と笑み…安堵町 – 読売新聞

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 安堵町の住民らが、ユニークな案山子かかしを町内の各地に飾る取り組みを進めている。人口減が進む町で「減った分を案山子でにぎやかにしよう」という趣向だ。ミレーの名画「落穂おちぼ拾い」を模したものや、それをスケッチする人も、みんな案山子。のどかな田園風景を約40体が彩る。(山本哲生)

 町の人口は10年間で約1000人減り、現在は約7500人。「案山子を町民に」とのジョークが元で、町民有志が昨年6月、「オブジェ『案山子』制作展示事業実行委員会」を結成した。

 消防団、農協、小中学校、保育園など24団体の300人が加わり、同10月頃から、不用になった洋服や靴などを持ち寄って少しずつ作ってきた。服には防水スプレーをかけ、傷まないように気遣った。役場前など町内10か所に並べた。

 最初の作品が落穂拾い。同町窪田の遊休田に、腰をかがめる3体を配した。そばには額縁状に木の枠を置き、のぞき込むと額絵のように見える。椅子に座って絵を描く人、そんな光景を撮る人も、案山子だ。

 鶏を世話するおばあさん、竹馬で遊ぶ子ども、餌をついばむタンチョウヅル、並ぶ馬……。作品はどんどんと増えていった。

 同町東安堵の県道沿いでは、戦後まもなくして廃線となった天理軽便鉄道の大和安堵駅の駅舎を模している。汽車を待つ6体が椅子にのんびりと座り、背後に手書きの駅名標が立つ。

 実行委事務局の町産業建設課の寺田充宏主幹(49)は「もっと増やして町を楽しくしたい。町外からも、たくさん見に来てくれるようになればうれしい」と話す。実行委は、材料の提供や案山子作りへの参加を呼びかけている。問い合わせは同課(0743・57・1511)。






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