こけ玉:魅力を世界へ 元プロレスラーが奥入瀬に工房 – 毎日新聞 – 毎日新聞

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こけ玉で奥入瀬渓流を表現する起田高志さん=青森県十和田市焼山の奥入瀬渓流館で2017年6月7日、足立旬子撮影



コケをモチーフにしたひょうたんランプ=青森県十和田市焼山の奥入瀬渓流館で2017年6月7日、足立旬子撮影

 青森県十和田市の奥入瀬渓流館で、元プロレスラーの起田高志さん(36)が「こけ玉」の工房を始めてから丸5年になる。自身を「プロモスラー(モスは英語でコケの意)」と呼ぶ起田さん。たくましい体でコケを丸め、コケをイメージしたひょうたんランプも手掛ける。奥入瀬の魅力を世界に発信したいと、米ニューヨークの日本美術展に出品するなど活動の場を広げている。【足立旬子】

 起田さんは十和田市出身。大学と社会人のチームでアメリカンフットボールに取り組んだ後、プロレスラーに転身。2007年に元プロレスラーの佐々木健介さんのジムに入り、翌年プロデビューした。

 こけ玉は、リンゴぐらいの大きさのコケの土台から盆栽のような小さな木が生えている観葉植物だ。ある時、ランニングの途中に花屋でこけ玉を目にした起田さんは、「まん丸のフォルム(形)で、眺めているだけで心が穏やかになった」と話す。寮の窓際に置いて、厳しい練習の合間や激しい試合の後に眺めて体や精神を癒やしていたという。

 ところが、11年に試合中にけがをし、引退。失意のまま実家に戻った起田さんは、こけ玉の魅力を人々に伝えていきたいと考えたものの具体的なアイデアが浮かばなかった。そんな時、訪れた奥入瀬で、コケむした岩の上に木々が生えているのを見て、その美しさに心を打たれた。「天然のこけ玉があちこちに転がっているようだった」。

 奥入瀬渓流は、太平洋側から流入する海霧のヤマセが深い渓谷に停滞し、約300種類のコケが自生する。ルーペで拡大すると、ヘビの皮の模様のようなものなど、さまざまな形をしている。

 「コケはデザインの宝庫。その美しさを伝えたい」。起田さんは12年7月に工房を開き、観光客にこけ玉づくりを教えるほか、15、16年に台湾で開催された日本物産展に出展。さまざまな形のコケをモチーフにしたひょうたんランプも作り、今年6月にはニューヨークの日本美術展に出品した。コケはこけ玉を作るために育てたものを園芸店から仕入れている。

 起田さんは「コケと言えば、屋久島や北八ケ岳も有名だが、行くには相当な装備をして何時間もかかる。奥入瀬は車から降りて歩いてすぐ。世界中の人たちに訪れてもらえるよう魅力を発信したい」と話している。







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