全ての市民がセールスマン=クロアチア交流続く新潟県十日町市-東京五輪 – 時事通信

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東京五輪でのホストタウンが決定し、クロアチアピッチ前のクラブハウスには歓迎の旗が掲げられた=6月13日午前、新潟県十日町市

 新潟県十日町市は、2002年サッカーワールドカップ(W杯)日韓大会でクロアチアがキャンプを張ったホストタウン。その後も「全ての市民がトップセールスマン」を合言葉に、市民が中心となった交流が約15年間続いている。
 W杯当時からスポーツの拠点を目指し事前キャンプの誘致活動を積極的に展開していた市にとって、誘致決定は悲願だった。代表選手らは公開練習やイベントを通じ市民と積極的に交流。市内外から約300人のボランティアも詰め掛け声援を送った。
 誘致に携わった市サッカー協会理事長の若山裕さん(61)は「気が優しく、どこか日本人と似ていたからこそ親近感を持つことができた」と振り返る。選手たちがキャンプで使用したグラウンドは「クロアチアピッチ」の愛称が付けられ、翌年からは同国の大使館職員も参加したサッカー大会が毎年開催されている。

2002年サッカー・ワールドカップ日韓大会でクロアチア代表がキャンプを行った通称「クロアチアピッチ」=6月13日午前、新潟県十日町市

 ◇地域づくり始動
 終了後も熱気を保つのは簡単ではなかった。04年には新潟県中越地震も起きた。そうした中、地域の活力低下に危機感を抱いた市民の間で、自発的な組織づくりが進んだ。スポーツ関係者だけでなく、観光協会や農業、医療業界も加わり13年、スポーツ合宿やイベントを通して市を活性化することを目指した「十日町市スポーツコミッション」が発足した。
 幹事長の福崎勝幸さん(57)は「W杯は誘致が目的だった。東京五輪では、終了後もホストタウンとして地域づくりを進める基盤がある」と強調する。誘致活動だけでなく、今秋にはクロアチアへの市民向けツアーを初めて企画している。
 ただ、「ホストタウン・十日町の市民への浸透具合には課題も残る」と福崎さん。より大きな広がりを見せるカギは何か-。W杯時、代表選手の警備を担当した市スポーツ振興課の井川純宏課長(58)は「15年前を知らない子どもたちに相手国の歴史や文化を伝えることが大切」と話す。今年はホストタウン推進事業の一環として初めてクロアチア人の国際交流員が来日。9月には市内の全小中学校でクロアチアの郷土料理が給食に並ぶ。
 井川課長は「地域づくりは人づくりから。行政だけではできないこと」と実感を込めて語る。五輪を機に、幅広い世代の市民が主体となった取り組みが求められている。(2017/07/16-10:22)

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