2017年7月16日
地方の魅力発信について考えるフォーラムが15日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。島根県出雲市出身で映画監督の錦織良成さんら、地域発信に活躍する山陰両県の関係者4人が「クールジャパンは地方から」と題して討議し、地方の活性化や目指す方向を熱く語った。
民間放送教育協会の中部・北陸・関西・中国地区研究協議会鳥取大会として開催。約230人が聴講した。
鳥取県まんが王国官房長の江原修さんは、漫画をきっかけに国内外で鳥取に興味を持ってもらう取り組みを紹介。ぎんりんグループ代表取締役の村上亜由美さんは、地域活性化に取り組む若者のバックアップの大切さを強調し、さんいんキラリ編集長の奥田英範さんは「山陰には水や食材、民芸などいいものがあると地域の人が認識することが大切」と述べた。
若者が都会に流出する現状を踏まえ、錦織さんは「大人が地域をめでている姿を子どもに見せなければ」と指摘。クールジャパン発信のため「うわべだけではない日本の本当の文化や歴史を知っておくことが大切。子どもたちに伝えるシステムづくりを」と訴えた。(渡辺暁子)