関西「居酒屋」格安で勝負 節約志向に対応 – 日本経済新聞

Home » マルシェ » 関西「居酒屋」格安で勝負 節約志向に対応 – 日本経済新聞
マルシェ コメントはまだありません



 関西外食で「ちょい飲み」や「格安」を売りに気軽に飲酒できる店が増えてきた。サトレストランシステムズは、主力の和食レストランを改装してちょい飲み需要に対応する。居酒屋大手のマルシェは格安店を9日に開業する。可処分所得の伸び悩みで消費者に再び低価格志向が強まりつつあるため。働き方改革の進展で、仕事帰りに気軽に飲酒する需要が高まるとの判断もある。価格に敏感な関西の消費者に安さと手軽さを訴えて来店を促す。

「和食さと」全店を居酒屋仕様に改装し、酒を客が自分で注ぐセルフ式のアルコールバーを設置する

 サトレストランは、約200ある和食レストラン「和食さと」全店を2017年度中に居酒屋仕様に改装する。1店あたり300万円を投じて酒を客が自分で注ぐセルフ式の「アルコールバー」を設置。「さとバル」と称し、ビールやウオッカなど約10種類が飲み放題で平日は2時間998円(税別)で提供する。枝豆やキムチなどおつまみの一品料理も注文しやすくした。

 主力のしゃぶしゃぶやすしなどは洋風ファミリーレストランよりもやや高い。少なくともこの3年間は客数が前年を下回るなど「割高感から客に敬遠されるようになっていた」(瀬戸口弘一執行役員)。「さとバルに一品料理を付けても2千円程度で収まり、一般的な居酒屋よりも割安感がある」(瀬戸口氏)。ちょい飲み対応で会社帰りの会社員や女子会需要を開拓し、客数の回復を狙う。

 居酒屋「八剣伝」を展開する関西地盤のマルシェは、兵庫県尼崎市に格安居酒屋「焼そばセンター」を9日開業する。客単価は八剣伝の2500円を下回る1800円を想定。焼きそば1品とドリンク1杯を注文するなど「仕事帰りに数十分程度でサクッと飲んで帰ってもらうスタイルなどを想定している」(加藤洋嗣社長)。3年で関西で20店の出店を目指す。

 関西でファミレスを展開するフレンドリーも海鮮が売りの格安居酒屋「マルヤス水軍」を4月に開業した。従来の居酒屋業態より客単価は500円安い2100円を想定している。今後は既存の不振店を改装するなどし、年間数店舗ずつ増やしていく予定だ。

 日銀大阪支店によると、関西では家計における可処分所得が全国対比で低く、飲食料品など日常的な支出が抑制されやすい特徴がある。足元の関西の可処分所得も伸び悩んでおり、外食に対する低価格志向が再び強まりつつある。

 リクルートライフスタイル(東京・千代田)の調査によると、6月の関西圏の居酒屋の客単価は3271円で、首都圏や東海圏と比べて159~212円安い。関西は前年同月比で76円下落するなど首都圏、東海圏と比べて下落幅は最も大きかった。同社は「関西人の節約志向の強さを改めて色濃く反映する結果になった」と分析する。

 外食企業のちょい飲み対応を巡っては、ハイデイ日高吉野家ホールディングス(HD)の成功を背景に取り組みが広がっている。ゼンショーHDが夏に「なか卯」での対応店舗を増やすほか、ファーストキッチン(東京・新宿)も7月に酒類販売を本格的に始めた。






コメントを残す