カシス生産拡大へ 特産化目指す富士見町 – 長野日報

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試験栽培を重ね、今年から定植を増やしているカシス

富士見町が特産化を目指して2013年から栽培に取り組んできたニュージーランド産カシスの苗の増殖と栽培の基本技術がほぼ確立できた。町は「生産拡大が実現可能になった」として、農業者の高齢化や人口減が進む落合地区の農業振興策に据え、年内に新たに計500本を定植。3~4年後には国内のカシス最大産地、青森県に次ぐ生産量となる5トンの収穫を目標に掲げている。

スグリ科の落葉低木で、実が栄養価に優れ、飲料やサプリメント原料などに需要がある。中でも、世界最大産地・ニュージーランド産の品種は商品価値が高い。同国では産業保護のため苗木の輸出を抑制しており、一般的には入手が困難だが、町は友好都市の同国リッチモンド市を通して地元企業に苗の譲渡を交渉。町の特産品とすることを条件に特例的に14本の苗を入手した。

この苗をもとに町内の花生産会社の西垣園芸(本社岐阜県)が挿し木で増殖に取り組み、成功。2015年5月、同町平岡の農地に約200本を植えた。リッチモンドの専門家から栽培の技術指導を受け、町職員が取り組んでいる。

昨年の収穫は木1本あたりわずか数十グラムだったが、施肥の時期を変えたことが奏功して、今年は約1キロと大幅に増えた。町産業課の植松聖久専任課長は、「いつ実がなるのか、収穫時期はいつごろか、と栽培のすべてが暗中模索だったが、心配した冬越しも難なく、病害虫の発生もない。栽培の基本がつかめた」と話す。

計画では2020~21年に苗木を3400本、作付面積約50アールに拡大。木を垣根状に仕立てて、機械を使った収穫で生産効率を高める。本格栽培のめどが立ったことから、生産、加工を手掛ける農業者や農業法人、食品加工メーカーの模索も始めた。

主な販売方法は実の冷凍やペーストで、市場ブランドを確立させたい考え。生産、販売を軌道に乗せた後、地元の個人農業者へも苗木を提供するという。

植松専任課長は、「カシスの栽培は富士見の気候、土質に合っており、景観的にも良い。農業の経営自立につなげたい」と話している。










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