最新植物工場事例―光を調合しておいしい野菜を育てる – 環境ビジネスオンライン (登録)

Home » 民泊 » 最新植物工場事例―光を調合しておいしい野菜を育てる – 環境ビジネスオンライン (登録)
民泊 コメントはまだありません



大学発農学ベンチャーが、早く、安く野菜を供給するだけではなく、おいしい野菜が収穫できる植物工場を提案。「農業気象学」の研究成果をベースに、工場設備・設計・栽培指導・管理レシピを提供する。

色・明るさ、点滅など様々な方法で植物の成長と発達を促す

色・明るさ、点滅など様々な方法で植物の成長と発達を促す

大学研究室の研究成果をベースに、「光害対策」と「植物工場」を事業化

2010年前後からの植物工場の第三次ブームにより、現在、国内の植物工場は約175件を数えるといわれる。LEDをはじめとする光源の技術革新、それに伴う省エネ化により、産業としての植物工場が注目を集め、異業種からの参入も相次いでいる。

植物工場とは施設内の温度、光、二酸化炭素、養液などの環境条件を自動制御装置で最適な状態に保ち、作物の播種、移植、収穫、出荷調整まで、周年計画的に一貫して行う生産システム。太陽光を利用せず、蛍光灯やナトリウムランプ、LEDなどを用いて栽培する「人工光型」と「太陽光利用型」の2つに大別される。

アグリライト研究所はこうしたブームの渦中に誕生した山口大学農学部発のベンチャー企業だ。社長の園山芳充氏は自社について「山口大学農学部の山本晴彦教授を中心とした研究室の手法、成果をベースに、そこで培われた知見やノウハウを社会で利用できるように、農学的手法で応用研究を行う橋渡し役として、ビジネスを展開しています」と位置付ける。

同研究所のビジネスの大きな柱となるのは農業気象学を基礎として、植物と光の関係を探る中で得られた研究成果や技術を活用した「光害対策」と「植物工場」だ。

光害とはイネなど農作物に街路灯などの夜間照明が当たることで品質や収穫量が影響を受けること。アグリライト研究所では山口大学の研究成果である光害阻止技術をLEDへ搭載する技術課題をクリアーし、現在は照明メーカーにより、製品化されている。

一方、植物工場に関しては栽培する野菜、提供したい品質、従事する人たちの労働環境に適った植物工場を実現するために、研究成果を提供したり、他業種メーカー等とともに協同研究も展開。さらに、これまで植物工場のサポート事業で得た知見、研究開発技術を駆使して、工場設備・設計・栽培指導・管理レシピ構築などのコンサルタントも行っている。

「光のブレンド室」の実験成果をLED照明や光環境の設計に活かす

色・明るさ、点滅など様々な方法で植物の成長と発達を促す

こうした農業気象学の環境調節の中でも同社が注力しているのは、光の環境構築と制御だ。植物にとって光の利用には、エネルギーとシグナルがあり、エネルギー=成長、シグナル=発育、草型、成分(味)をつかさどると言われている。同社の「光のブレンド室」では、局所的、短期的な条件の下で光量、光質、均一性、点灯時間などが植物に与える変化を測定する栽培実験を行っている。

栽培棚の横に取り付けられたLED調光パネルを操作することで、赤・青・緑の3色をブレンドし、12種類の条件の光で栽培実験。こうして光を調合することで、野菜の種類や味、形などに適した制御ができるという。植物工場に新規導入されるLED照明も、この光のブレンド室でさまざまな光の要素を調合しながら、設計される。

次ページ →栽培要件を満たしたLED照明の製品化とその特徴とは






コメントを残す