「廃墟」が日常のすぐ隣に急増する理由、マニアは大喜びだが… – ダイヤモンド・オンライン

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何らかの理由で住む人がいなくなった家屋が、そのまま放置され廃墟化するという問題が、全国的に起きている。都心の住宅街の中にも、崩れかかった一戸建てやアパートを見かけることがあるが、取り壊される気配はない。しかし、そんな廃虚になぜか、集まる人たちがいる。いわゆる“廃虚マニア”だ。彼らはなぜ廃虚に足を運ぶのか?そして、こうした廃墟は、今後どうなっていくのだろうか。(清談社)

今や新宿エリアも大人気!

マニアが語る廃虚の魅力

世界遺産にも登録された長崎県端島(通称・軍艦島)。明治時代には海底炭鉱の街として栄えたが、1974年に閉山。現在では島中が廃墟となっている、マニア垂涎の地だ。しかし、今や東京のど真ん中でも廃墟がぽつぽつ目に付く時代となってしまった

「私が廃虚に興味を持ったきっかけは、電車なんです」

 そう語るのは、廃虚と廃線の愛好家、大橋直人さん(仮名・40代)。幼い頃から鉄道マニアだった大橋さんは、自分の足で各地の鉄道を巡ることを趣味にしていた。そんなある日、たまたま見かけたのが西武安比奈線(現在は廃線)だった。

「高校生の頃、通学に西武新宿線を利用していたのですが、そこから見える謎の線路に次第に興味を持つようになりました。それが西武安比奈線です。当時線路としてはすでに休止状態で、雑草が生い茂り、とても電車が走れるような状態ではありませんでした。にもかかわらず、妙に生々しく『線路』として存在しているんです。まるで今にも電車が走ってくるんじゃないかと錯覚するようでした」

 廃線に興味を持ったことをきっかけに、大橋さんは廃虚探訪も趣味として始めるようになった。

「個人的に好きなのは、新宿エリアですね。高層ビルが立ち並ぶ日本一の大都会ですが、小道に入ると昔ながらの住宅街が広がっているんです。そこに廃虚と化した家屋がいくつもあるんですよ。特に好きなのは廃アパート。ボロボロの階段に、鍵の壊れたドアを見ると、なんともいえない哀愁を感じます。ここにどんな人が住んで、何を思って離れていったんだろうと、想像力を掻き立てられるんです」

 大都会の中にある廃虚というシチュエーションが、より一層廃虚の魅力を際立たせるのだという。一昨年の夏には、念願だった長崎県の軍艦島(正式には端島)にも足を運んだ。長崎市の南端にあった炭鉱開発のための島で、今は島が丸ごと廃墟という、マニア垂涎の秘境である。

「地元の方の船に乗せてもらい、島に入りました。劣化が激しいため立ち入れる地区が限られており、やや歯がゆい思いをしましたが、遠目から見ても建物が朽ちていることが十分わかりました。まさに諸行無常。長い時間、ぼーっと眺めていました」

「有名どころよりも、すぐそばにある住宅街の中にある廃虚のほうが魅力を感じる」と語る大橋さんは、今も月に一度は廃虚探訪を続けている。






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