【白河実高90周年】伝統守りつつ発展を(10月21日) – 福島民報

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 白河市の白河実業高校が創立90周年を迎えた。県南地方の産業を担う人材を育成し、今年3月までに2万1300人を輩出した。28日に同校で記念式典が催される。県南地方の発展に、職業系の同校の存在意義は大きく、今後も揺るぎない。「誠実」「勤勉」「創造」の校訓を胸に、一層の発展を期待する。
 白河実高は1927(昭和2)年、白河町立白河商業学校として開校した。1979年に現校名となるまで、町立の白河農学校、白河農業高、県立の白河農業高、白河農工高と校名が変わり、同時に学科編成も見直された。学科数が最多だったのは1990(平成2)年からの10年間で、農業、家政、機械、電気、商業、電子、情報ビジネスの7学科を擁した。2009年から現在の農業、機械、電気、電子、情報ビジネスの5学科となり、各分野のスペシャリストを育てている。時代の要請に合わせてカリキュラムを見直し、最先端の技術と知識を身に付けた生徒を世に送り出すという同校の使命が脈々と受け継がれている。
 同校の経営・運営ビジョンは「地域の産業・文化を支える職業人の育成」だ。資格取得や検定受検を積極的に進め、生徒は危険物取扱者、ガス溶接技能講習、電気工事士、情報技術・計算技術検定などに挑戦する。高校生では難しいとされる国家技能検定を取得する生徒もいる。
 例年、卒業生のうち7割が就職し、このうち8割は県南地方を中心とした県内に定着するという。今年3月に就職した生徒は150人で、このうち126人は地元に職を求めた。県南地方には多くのもの作り企業が立地する。地場産業に加え、首都圏などの企業が工場を建てるケースも多い。優秀な人材がいなければ企業の進出も、発展もおぼつかない。白河実高はこうしたニーズに応えながら県南地方の経済を支えている。
 運動部や文化部の活躍も目覚ましい。自転車競技部は全国トップクラスの実力を誇り、プロや五輪選手を輩出している。工業系高校生によるロボット競技大会や自動車のエコチャレンジ大会でも全国大会出場の常連で、授業などで培った技術と専門の教師陣による指導が課外活動でも生かされている。
 若い力が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興、さらには県南地方の地域力の向上には欠かせない。白河実高の充実は県南地方の活性化につながる。輝かしい伝統を守りつつ、発展しながら地域の期待に応え続けてほしい。(古川雄二)

カテゴリー:論説






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