2017/11/15【三山春秋】滞在先の熊本市でホテルの近くを… – 上毛新聞ニュース

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2017/11/15【三山春秋】滞在先の熊本市でホテルの近くを…

[2017/11/15]

 ▼滞在先の熊本市でホテルの近くを歩くと、「蚕糸会館」の看板を見かけた。看板の脇に高さ3メートルほどのクワの木があった。緑の葉が茂る。「繭と生糸は日本一」の地から一人で訪れた身としては親近感と安心感を覚えた

 ▼2009年に建て替えられた3階建てビルに複数のテナントが入る。1階はコンビニ。繁華街の一角に、クワは不似合いのように見えた。目を留める人もいなかった

 ▼1949年に昭和天皇が訪問された際、産業振興を願った「御手きの桑」と説明書きがあった。昭和初期に約7万軒あった熊本県内の養蚕農家は2014年、5軒にまで減ったが、当時は産業の主力だったろう

 ▼会館内の熊本県蚕糸振興協力会に聞くと、建て替えの時もクワを伐採する話はなかったという。職員の一人は「蚕糸業は産業として残っている。会館前にあるクワの木は大事なものという意識があったのでは」と教えてくれた

 ▼蚕糸業を再興しようという試みが同県山鹿市で進む。市内の廃校跡で、世界最大級の養蚕工場が5月に稼働した。伝統産業を残し、医療や化粧品の分野でも生糸を活用するプロジェクトだ

 ▼3年以内に群馬県に匹敵する繭生産量を目指す。もちろん、日本一の群馬県が果たす役割が変わるわけではない。プライドを胸に先人が大事にしてきたものを守り、後世に伝えてほしい。






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