大津宮ゆかり 万葉歌碑 – 読売新聞

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 ◇愛好家グループ 10基達成

 ◇25日除幕式 「歴史 目に見える形に」

 近江大津宮を詠んだ万葉歌の歌碑作りを進めてきた万葉集愛好家グループ「淡海おうみ万葉の会」は25日、目標としてきた10基目の除幕式を大津市の湖岸緑地唐崎苑で行う。今年は近江大津宮が遷都されて1350年にあたり、2008年から始まった取り組みは、節目の年に達成。式には、揮毫きごうを依頼した万葉学者の中西進さんらが出席する。(生田ちひろ)

 近江大津宮は667年に遷都され、翌年即位した天智天皇が最初の全国的な戸籍・庚午年籍こうごねんじゃくを作成するなど律令国家の礎をつくった。だが没後、皇位を巡って壬申じんしんの乱(672年)が起こり、大友皇子(弘文天皇)が敗れたため、わずか5年で廃都になった。

 万葉集ではこの宮を詠んだ歌は少なくない。しかし、観光資源として生かし切れていないとして、同会が「大津の歴史を目に見える形にしたい」と9年前、JR西大津駅が大津京駅に改名されたのを機に歌碑設置に乗り出した。

 額田王ぬかたのおおきみ大海人おおあまの皇子、柿本人麻呂、藤原鎌足ら8人の歌を選び、これまでに宮跡や唐崎苑などゆかりの7か所に8基を建てた。作家の田辺聖子さんや歌人の俵万智さんらに揮毫してもらい、高島市の石材店が制作した。

 今回は9基目、10基目を建てる。遷都1350年を記念して、中西さんらに依頼した。

 中西さんの歌碑は高さ、幅ともに約1・4メートル。女官とされる舎人吉年とねりのきねが天智天皇の死を悼んで詠んだ「やすみししわご大君の大御船待ちか恋ふらむ志賀の辛崎」が刻まれている。

 式典は午前11時からで、初の女性県知事の嘉田由紀子さんが揮毫した歌碑も除幕する。2基の総費用約120万円は市民らからの寄付でまかなわれるという。

 同会会長で日本画家の鈴木靖将さん(73)は「遷都記念の年に10基の設置が実現できて感慨深い。多くの人に歌を知ってもらい、この大津が万葉の舞台になっていたことを誇りに感じてほしい」と話している。






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