タイ国政府観光庁、タイの多様性を掘り起こす2018年のマーケティング … – トラベル Watch

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タイ国政府観光庁が2018年の新マーケティングコンセプトを発表した

 タイ国政府観光庁は2月9日、新マーケティングコンセプト「Open to the New Shades(新しい色合いへのいざない)」について、旅行会社や報道陣への説明会を開催した。

 登壇したのは、タイ国政府観光庁 マーケティング・コミュニケーション担当 副総裁のタネース・ペッスワン氏。現在はタイ本庁で副総裁を務める同氏だが、20年前に福岡事務所の副所長として4年ほど日本で過ごした経験があるそうで、「来日すると古い友人に会いに来たような気持ちになる」と述懐した。

 新たに設定した新コンセプトについて、これまでもタイ国政府観光庁は「観光によって地方のコミュニティに恩恵をもたらす」ため、ローカルな体験にハイライトを当ててきたと説明。そのうえで、ローカルな体験を明確に世界に向けて発信するため、「Open to the New Shades」という言葉でブランド化を図っていくという。よく知られている「Amazing Thailand(アメージングタイランド)」は20年続いているブランドだが、Amazing Thailandはロゴデザインなどが変わったとしても、言葉自体は変えるつもりはなく、Open to the New Shadesはその下に加えるタグラインという位置付けになる。

タイ国政府観光庁 マーケティング・コミュニケーション担当 副総裁 タネース・ペッスワン氏

Open to the New Shades(日本語字幕)

 具体的には、バンコクやプーケットなどよく知られた地域であっても、訪れる季節や時間によって新たな側面を見せることがあり、著名な寺院や仏像であっても、建築様式や込められた意味、ルーツを知ることで新たな発見がある。屋台の焼きそば一つを取っても、前回と今回では違う味がする。こういったタイが持つ「多様性」や「タイネス(Thainess:タイらしさ)」を掘り起こすことで、リピーターはもちろん初めてタイを訪れる人にも魅力的な観光資源としてアピールできるという。

 続いて「ガストロノミー(食)」「ビーチ&ネイチャー(浜辺と自然)」「アーツ&クラフツ(美術と工芸品)」「カルチャー(文化)」「ウェイ・オブ・ライフ(生活様式)」と5つのキーワードを挙げた。食ならば宮廷料理や家庭料理、ストリートフード、菓子、さらに地域ごとの郷土料理があり、自然に目を向ければ、プーケット以外にもクラビやラノーンといった認知度の低いビーチがある。美術と工芸品については、北部に伝わる藍染め(モーホーム)やろうけつ染め(バティック)を体験できる場所があり、地域ごとの祭りなどは文化をよく知る機会になる。また、タイの人々と同じように過ごせば、タイの流行や生き方も身近に感じられるようになる。しかしこれらもタイの1つの側面に過ぎないとして、魅力は説明し切れないと述べた。

 そこでタイ国政府観光庁としては、タイの多様性を説明する手段として、今回の新コンセプトにテーマソングを用意したと発表し、タイを代表するサックス奏者のKOH Mr. Saxman(コー・ミスターサックスマン)と日本人サックス奏者の中園亜美さんを紹介。テーマソングの生演奏を行なった。サビのフレーズが印象的なテーマソングは、これから各種イベントやキャンペーンで使用されていくという。

テーマソングをサックスで披露した

KOH Mr. Saxman

中園亜美さん

 続いて、東京事務所 マーケティングマネージャーの藤村喜章氏からは2017年の渡航者数実績が示され、それによると日本からタイへの旅行者は過去最高の約154万人で、前年比7.28%増。一方タイから日本への旅行者は約98万人で、前年比9.5%増だった。つまり日タイ間で250万人近くが移動していることになり、今後「(飛行機の)席の需要が高くなる」と見込んでいることを述べた。また、2017年にタイ観光大使として起用した乃木坂46については、2018年も継続が決定している。

 日本人によるタイの観光収入(推定)は約225億円で前年比では9.67%増となったが、この数字を押し上げるには渡航者数を増やすのはもちろん、滞在日数を伸ばすことが重要だと強調した。

 そして2018年の目標は、日本からタイへの旅行者を165万人(前年比7.1増)、観光収入は235億円(同4.4%増)とした。そのための施策として、同性からの支持も高い乃木坂46の起用で勢いが付いている女性層、タイを初めて訪問するファーストビジターとして学生層、これまであまりフィーチャーしてこなかった家族連れ、ウェディングやハネムーンなどのロマンス需要、2月4日に初開催された「アメージングタイランドマラソン バンコク2018」やサッカー人口の交流などのスポーツ旅にターゲットを置くと説明した。




タイ国政府観光庁 東京事務所 マーケティングマネージャー 藤村喜章氏

2018年は女性、学生、ファミリー、ロマンス、スポーツ層を掘り起こしていく



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