(2)「情報発信」継続が鍵 観光客誘致 – 産経ニュース

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 「木更津の魅力を知ってもらえ、来たかいがありました」

 タイ北部の中核都市、チェンマイで開かれた観光商談会。木更津市観光協会の一員で着物姿でPRした老舗割烹(かっぽう)「宝家」の若女将(おかみ)、鈴木希依子さんは、木更津の食と文化を堪能するプランを提案し、手応えをつかんだようだった。

 商談会には、県内のホテルや観光施設など12団体が参加。チェンマイの約10の旅行業者と個別に接触し、チェンマイからの誘客につなげようとアピールした。

 参加したスワントラベルのウィシュラダ・ジンダーラパンさんは「これまでチバを絡めた商品はなかった。チェンマイの人に日本の新しい観光ルートを提供できそう」と話していた。

 ◆過去最高の90万人

 国際観光振興機構によると、平成28年のタイからの訪日観光客数は過去最高の約90万人(前年比13・2%増)を記録した。観光庁の統計では、同年の外国人による県内の延べ宿泊数は計約334万泊。最多は中国の約140万泊で、タイは4番目に多い約20万泊だった。タイに限れば24年から4倍以上増えており、東南アジア最大の訪日旅行市場となっている。

 「タイからは個人で計画する旅行(FIT)も増えているが、まだまだインセンティブ旅行が多い」と分析するのは、今回の商談会に参加したちば国際コンベンションビューロー(CCB)MICE第二事業部長、田中洋之さんだ。

 インセンティブは、保険会社の勧誘員らが業務上の論功行賞として来日する団体ツアー客のことを指す。“ご褒美”として企業負担でやってくるためコスト意識が低い。一方、消費意欲は旺盛で、彼らを呼び込めば波及効果は高いという。

 バンコクからの訪日客は、リピーターらFITが増えつつある。日本との直行便のないチェンマイは、依然、インセンティブでの訪日が見込める。インセンティブでまず来てもらい、千葉のよさを知ってもらえたら、次はFITにつながる-。観光事業者は、そんな青写真を描く。

 ◆県のPRに好感触

 「今日はお得な情報を差し上げます」。商談会の冒頭、森田知事はCCBを通じて行っている訪日団体ツアーに対する助成について紹介した。日本文化の体験プランを無料で提供できるよう補助し、移動のツアーバスの経費も一定額補助するというものだ。現地の旅行業者も「魅力的なオファー」と関心を寄せていた。

 今回のチェンマイでの観光商談会は、都道府県知事が訪れての開催は初めて。「トップセールスだと、現地メディアも取り上げてくれるので効果も大きい」と、宝家の鈴木さんは期待する。

 CCBの田中さんも「こうした商談会に顔を出して知ってもらうのは非常に意味がある」と指摘。県や観光ミッション団側のPRに、関心を示してもらったとの好感触を口にする。

 タイの人々にとって日本はもともと人気の旅行先。トップセールスをきっかけとした興味をどこまで膨らませてもらえるか。全国の観光事業者が狙うタイからの訪日客争奪戦で、官民ともに継続した観光情報の発信が求められそうだ。






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