日本では根付かない民泊ビジネス – BLOGOS

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3月15日は民泊ビジネスに関心がある人にとって重要な日となります。これは民泊法に基づく営業許可の受付が同日から始まるものでマンションの管理組合などはその日より前までに規制などのルールを制定しないと住民が営業許可の申請を行ってしまうのであります。

多くのマンション管理組合はこの日を重視、一定の規制をすでに決めているところが多く、一部の調査では民泊を容認するのは0.3%しかないというデータもあります。ただ、そのデータでは2割の管理組合がまだ対策を打っておらず、最後、追い込みで規制を決める管理組合もあるでしょう。最終的には数%からせいぜい10%程度のマンションが容認ないし規約なく自由な民泊ビジネスができるようになるとみています。

ではビジネスをする側ですが、180日という規制がある中で自分が所有するマンションがビジネス可能かどうかは抽選に当たるようなものでそもそも計画的ではありません。それと、民泊、民泊と騒ぎますが、個人的には3年続ける人はせいぜい1割だろうと思います。最大180日の民泊ビジネスがそんなに簡単だとは私は全く思っていません。現実は違った、ということです。

なぜ、民泊ビジネスが面倒か、といえば概ね外国人が使うであろうその部屋を綺麗に使うかは客次第。日本人は布団はたたむし、一応見栄えよく退散する術は知っています。旅館や民宿で泊まった際の躾があるからです。(修学旅行を思い出してください。)

外国人は人によりますが、ぐちゃぐちゃの人もいるのです。使ったら使いっぱなし。小物が盗まれる、壊される、傷がつく…というのはよく聞く話。それ以外に鍵を無くした、チェックイン、アウトの時間の急な変更、滞在中のトラブルの対応は必ずあります。それを民泊運営者が「はいはい」と全部できるのか、言葉の壁をどう乗り越えるのか、と思うと軽い気持ちで参入する人には苦い思い出にしかならないはずです。

私はもう一点指摘したいと思います。それは日本人は他人を容易に自分の家に入れることを文化としていない点であります。一つは土間(あるいは、たたき)、一つは玄関ドアです。

土間といってもわからない人も多いでしょうが、日本の家は玄関から家に上がるときには30センチぐらい上がります。その靴を脱ぐところが土間とかたたきなのですが、そこで嫌な人は玄関で帰ってもらいます。つまり、家にあげるのは承認された人だけというバリアがあります。

もう一つの玄関ドア。日本の玄関は普通、中から外に開きます。例えばマンションでチェーンロックだけかけて顔の一部を見ながらやり取りするというのは中から外に開けるからこそ効果ある技なのです。ちなみに欧米の玄関は普通、外から中に開きます。つまり逆です。これは人をウェルカムする流れと見られなくもありません。(主たる理由は取付上の問題ですが。)

言い換えると日本は知らない人を家にあげる文化はあまり育っていません。それなのに外国で民泊ビジネスが流行っているから小銭稼ぐ、というストーリーは私にはほとんど理解できません。

最後に規制面からみてみましょう。民泊に関しては法律だけではなく、各自治体が更に細かい規制をしています。自治体の民泊に関するウェブサイトの情報を見た瞬間、萎えます。やるな、と言わんばかりの面倒くささです。戸建て住宅なら大丈夫だろうと思ったら大間違いで、近隣への告知義務を求める自治体もあります。役人が考える自己防御本能だと思います。

あれだけ大騒ぎした民泊ですが、結局日本には根付かないでごく一部で細々と行われる程度ではないかと思います。むしろ、地方の農家あたりの体験宿泊の切り口の方が面白そうです。五右衛門風呂とか旧家の土間にある台所にはびっくりするはずです。(火災の延焼を防ぐためです。)農家の家で囲炉裏までは良しとしても蚊帳、汲み取りトイレときたらあまりにも日本的で外国人も逃げ出すかもしれませんが。

では今日はこのぐらいで。






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