4年目へ 観光活況で明暗 新幹線開業3年 – 中日新聞(CHUNICHI Web) – 中日新聞

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開業4年目に突入する北陸新幹線=13日午前、金沢市北安江で(篠原麻希撮影)

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人出増えても 足りない人手

ホテル乱立 競争懸念

 北陸新幹線は十四日、開業から三年を迎える。利用者数は三年目も前年並みと好調で、国内外から観光やビジネスで北陸を訪れる人たちの勢いは衰えず、地元経済を潤し続けている。一方で、飲食や宿泊などサービス業を中心に人手不足は深刻。「光」と「影」を色濃くしながら四年目に入る。(嶋村光希子)

 北陸信越運輸局(新潟市)が十三日発表した宿泊旅行統計調査によると、昨年一年間の延べ宿泊者数は、富山県内が立山黒部アルペンルートなどが好調で前年比6・5%増の三百六十三万人と大きく伸びた。石川県内は1・9%減の八百五十三万人だった。このうち外国人比率は富山が7・7%、石川が8・6%。外国人にとって「HOKURIKU」は人気の観光地だ。

 観光客の急増で富山駅前や金沢市中心部ではホテルの建設・計画が相次ぐ。特に金沢市内は「ラッシュ」の様相。日本政策投資銀行北陸支店(金沢市)の調査によると、二〇一六年末に約八千室だった客室は一九年に一万室を超える。

 こうした中、ホテルが増えることで客室の稼働率が低下し、もうからなくなるとの懸念も。新幹線の開業前から営業している市内の大手ホテル幹部は「これだけ増えると、今後の価格競争が心配」と漏らす。

 JR西日本によると、昨年三月十四日から今年二月末までの利用者数(上越妙高−糸魚川間)は八百二十七万六千人と、ほぼ前年並み。月別では四〜七月と九〜十月は前年割れだったものの、十二月〜今年二月の冬季は前年比2〜6%増で推移した。

 好況が続く中で企業の人手不足の解消は「待ったなし」の状況だ。一月の有効求人倍率(季節調整値)は富山県が一・九八倍、石川県が一・九七倍。全国の一・五九倍からかなり高く、全国で富山は広島と同率で三位、石川は五位といずれも上位に入る。

 一位は東京で、新幹線が通っていない福井県でさえ二・〇〇倍で全国二位。北陸は「開業効果」の威力を全国に見せつけている。三年たっても開業効果は持続しているとの見方が多いが、このまま維持していくことができるかどうか。人手不足の解消が一つの鍵となりそうだ。

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