【Bizクリニック】オフィス環境が採用力に直結 – SankeiBiz

Home » 企業誘致 » 【Bizクリニック】オフィス環境が採用力に直結 – SankeiBiz
企業誘致 コメントはまだありません



 □オフィスナビ 代表取締役・金本修幸

 ここ数年、採用力を高めるためにオフィスを移転したり、オフィス環境にかなりの投資をしたりする企業が増えている。もちろん採用力はオフィス環境だけで決まるわけではない。しかし、採用に成功したベンチャー企業の多くがオフィス環境を重視しているというのが、オフィス仲介にかかわるプロとしての実感だ。

 2018年新卒の求人倍率は1.78倍で6年連続の上昇。いわゆる売り手市場は19年以降も続く見通しだ。採用計画が大幅に未達となっているケースが後を絶たない。特にIT系人材は大企業、外資企業も交えて争奪戦となっている。インターンシップ(就業体験)を実施する企業も増え、大企業の就活前倒しの動きが加速している。

 中小企業、ベンチャー企業の人手不足はとりわけ深刻だ。表面的な景気の良さから仕事は増えるものの、人手が全く足りない。働き方改革を受けて長時間労働などの改善に着手する中で退職者が出てしまい、現場はさらに忙しくなるケースも聞こえてくる。

 一方、オフィスへの投資によって採用力向上に成功しているベンチャー企業もある。当社の顧客企業の例では、創業後、数年にもかかわらず、東京の丸の内や渋谷の有名オフィスビルに移転し、優秀な人材の確保に成功した企業や、地方都市に積極的にオフィスを展開することで地方の優秀な新卒学生の採用に成功した企業がある。また、賃料が安い古ビルをリノベーションして、おしゃれなオフィス空間に変え、採用応募数が激増した企業もある。

 あるアンケートによると、就職活動学生の90%以上が「オフィス環境を重視」し、95%以上が「実際の職場環境を見たい」と回答した。アスクルが運営するオフィス情報サイト「みんなの仕事場」では、自社のオフィス環境を公開する企業が900社を超えた。オフィス環境が採用力に直結すると考えている企業が多くなっている。

 求職者は、企業がどれだけ魅力的な働きやすいオフィス環境を作るかを見て、社員を大切にしているかどうかの判断基準にしていると思われる。インターンシップの実施によって学生がオフィス環境に触れる機会が増えた。オフィス環境の良しあしは採用活動にさらに影響を与えていくだろう。

 もちろん、魅力的なオフィスを用意するにはコストの問題が避けて通れない。そもそも魅力的なオフィスとはどのようなものかも考えないといけない。立地やオフィスの体裁だけでなく、良い社風が感じられなければいけないし、人間関係が円滑になるようなさまざまな工夫がなければ採用力を高めるオフィスにはならないだろう。

 そのためにはオフィスデザインやレイアウトも重要になってくるので、あらためて詳しく取り上げる。

                   ◇

【プロフィル】金本修幸

 かなもと・なおゆき 1993年関西大商中退、地場の不動産会社に入社。住信住宅販売(現・三井住友トラスト不動産)を経て、2002年8月オフィスナビを設立し、現職。オフィス仲介契約は累計約8000件に及ぶ。17年にはシェアオフィスサービス「BIZ SHARE」を札幌、神戸に開設。46歳。大阪府出身。






コメントを残す