久保田章市・島根県浜田市長 – 毎日新聞

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久保田章市氏



専門部署が地産品の販路開拓

 産業振興は、「働く場」を確保し若者を増やすという観点から、人口減少対策としても重要だと考えています。

 浜田市の主要産業は水産業と農業です。広い市域を有し、海の幸、山の幸にも恵まれ、豊富な魚種の鮮魚や水産加工品、西条柿、ピオーネなどの果物、おいしい米やポークなどの農産品があります。

 しかし、地産品事業者の多くは小規模で、販路拡大が課題でした。そこで、市役所内に販路開拓の専門部署を設置しました。担当職員は、商品リストを携え、東京など大都市の小売店、飲食店などを訪問し、地産品の販路開拓活動を行っています。

 2014年には、隣県の広島市に「広島市場開拓室」を設置しました。浜田市の人口は減少していますが、車で1時間半のところに人口約120万人の広島市があります。この広島市を「市場」と捉え、室員は地産品の販路開拓に加え、企業誘致に取り組んでいます。 

 「ふるさと寄付」(「納税」を当市ではこう呼んでいます)も販路拡大に役立っています。08年度から取り組み始め、15年度は20億円を突破しました。16年度は16億円台に減少したものの、依然、全国上位です。寄付額の増加に伴い、返礼品提供事業者の販売額も増加し、地産品の販路拡大につながっています。

 今、全市を挙げて取り組んでいるのが「BUY浜田運動」です。これは、できるだけ地元産品を買おうという地産地消運動です。漁業・農業団体、商工団体などと一緒に推進委員会を組織し、「浜田のモノを買おう! 浜田を応援しよう!」をスローガンに活動しています。

 市内各所にポスターを貼り、取り扱い店にのぼり旗を立て、市職員はじめ関係者は胸に運動バッジをつけてPRに努めています。

石見神楽で外国人観光客誘致

 「石見神楽」を活用した観光振興にも力を入れています。石見神楽は、古くから島根県西部(石見地方)に伝わる伝統芸能です。浜田市は最も盛んで、約60の社中(神楽団体)があります。毎週土曜には「夜神楽」公演が行われ、年に数回大規模な神楽大会もあります。

 毎年のように海外公演も行い、海外でも大変好評です。現在、20年東京オリンピック・パラリンピックの時に東京公演ができるよう活動しています。訪日された方にぜひ、石見神楽をご覧いただき、できれば、石見神楽の本場・浜田市に来ていだきたいと思います。

 ●くぼた・しょういち 1951年浜田市生まれ。島根県立浜田高、東京大卒。横浜国立大学大学院博士課程単位取得退学。都市銀行勤務、法政大大学院教授を経て13年10月市長。現在2期目。

 ○島根県浜田市 島根県西部の中央に位置し、2005年の市町村合併で市域は広く、北は日本海、南は広島県に接する。人口約5万5000人。山陰有数の漁港「浜田港」があり、テニスの錦織圭選手の発言で有名になった「のどぐろ」は「市の魚」。







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