「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰:小倉南・地域づくり協、自生 … – 毎日新聞

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 西日本では小倉南区のため池だけに自生する水草・ガシャモクの保護に取り組む団体が「『みどりの日』自然環境功労者環境大臣表彰」を受けることになった。環境省で16日に開かれる表彰式は欠席するが、代表の清水敬司さん(70)は「思いもかけないこと。協働して取り組んだ皆さんのおかげです」と喜んでいる。

 団体はガシャモク再生の会、呼野町内自治会、市立市丸小などで構成する「ガシャモクおよび自生地の保全と活用を軸とした新しい地域づくり協議会」。2011年に結成された。

 深さ約3メートルの池では、1987年にガシャモクが確認され99年までは順調に生育していたが、00年以降は数が激減。02年に「再生の会」ができ、自治会や行政などと再生・保護に乗り出した。栽培実験をするなど手探り状態からスタートしたが、池の水質悪化は進み、ひどい時には10株程度にまで減少した。

 池の周囲の木や枝を伐採して水面に光を当て、約60年ぶりという本格的な水抜き、天日干しを実施するなど浄化対策を進めると11年には劇的に回復。池の水は美しいコバルトブルーとなり、底がはっきり見えるまでに。ガシャモクの観測地点は98と前年の約2倍となった。現在では数が確認できないほどに増えているという。

 「ガシャモクの種は土の中で眠っており、水抜きでは死なないことが分かりました。また、水を抜くとイノシシが泥浴びに来て深い所にあった種が浅い所へ動き、芽を出しやすくなるなど生物も協働してくれています」と清水さん。

 池には、今まで見られなかったトンボやチョウも現れているという。池のマシジミを集めて産卵させ、増やすことも始めた。今年度は池の水抜きを見送る方向だ。清水さんは「これまではガシャモクのために頑張り、池にダメージを与えていたかもしれません。池の生態系復活の元年とし、生物たちと共存したいと思います」と話す。【宮本勝行】


 ■ことば

ガシャモク

 淡水で育つヒルムシロ科の多年草。緑色で全長3メートル前後。茎や葉などの大部分は水中にある。かつては関東の利根川水系の湖沼や滋賀県の琵琶湖などでも見られたが、水質汚濁でほとんどの場所で絶滅した。環境省や福岡県のレッドデータブックは「近い将来に野生での絶滅の可能性が極めて高い」とされる絶滅危惧1A類に指定している。

〔北九州版〕







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