おもてなしは英会話で ECCが練習アプリ開発 – 大阪日日新聞

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 英会話学校大手「ECC」(大阪市北区)は、英語の対話力向上と観光地の活性化を両立する英会話練習アプリ「おもてなCityへようこそ!」を開発した。実在する自治体を舞台にゲーム感覚で訪日外国人客を案内する内容で、利用者は登場人物と英語でやりとりする。初心者の発音でも人工知能(AI)で認識できるようにした。自治体にとっては地元を英語で案内できる人材の育成に役立ち、利用者は1人でも対話の練習ができると利点を打ち出している。




「いろいろな観光地を英語で案内できるようになってもらえれば」と呼び掛ける木村所長=大阪市北区


アプリの体験会で興味を示す子どもら=忠岡町

 グローバル化や訪日外国人客への英語対応力を向上させるため、初心者でも楽しみながら実践力がつくコンテンツを要望する声を受けて制作した。

 内容は、各自治体から受注してオリジナルの画像と台本を用意。外国人観光客を名所などに案内するストーリーで、利用者は示された会話の選択肢を発音しながら進む。

 AIは、日本人の多様な発音を認識したり、話す内容でストーリーを変化させるのに活用した。反射的なやりとりが必要で、1人での学習が難しいとされる会話の練習量を確保できるのがアプリの特長という。

■魅力発信に期待

 舞台となる自治体の第1弾は、これまで英語教育で連携してきた忠岡町。初級から上級まで五つの話を設け、無料で体験できるようにした。だんじり祭を案内したり、漁港で地元の料理を紹介したりする。

 3月下旬の公開に合わせ、同町内で体験会も実施。地元の小学生から高齢者まで約30人が参加した。

 忠岡小6年の土谷菜希沙さん(11)は「中学生になったら参加できる友好都市への訪問にもこれで勉強して挑戦したい」と意欲的。パート従業員の花野恵理さんは「話が完結したら評価がでるのも参考になる。実際に使えるフレーズも多い」と喜んでいた。

 和田吉衛町長は「アプリで“来町”した人は、英語を学ぶだけではなく、町の情報にも触れられるので、地域の魅力発信に大きくつながる」と期待を寄せている。

■教育効果検証へ

 今後もストーリーを制作した場合は、注文した自治体の合意を経て無料公開する。自治体数が増えるほど、一般利用者は、さまざまな地域の観光案内をしながら対話の練習ができるようになる。

 制作費は内容に応じて変更。非公開だが、観光地の活性化につなげる狙いから抑えめに設定しているという。初年度は10自治体との契約が目標。発表から間もないが、すでに問い合わせがあるという。

 教育機関への導入に向けた効果も検証していく。近畿大付属高(東大阪市)と連携し、6月には共同実証実験として、京都の北野天満宮で生徒が訪日外国人客にインタビューする機会を設け、アプリでの学習効果を測る。

 同社ICT教育技術研究所の木村光成所長は「日本のいろいろな観光地を、ぜひ英語で案内できるようになり、たくさんの外国人をおもてなししてもらえれば」と呼び掛けている。






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