元豊間復興協スタッフ・小宅優美さん、岩手に拠点移し挑戦 世代間の橋渡し、実績残し /福島 – 毎日新聞

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 東日本大震災の津波で大きな被害を受けたいわき市平豊間地区で、復興に取り組む住民組織「ふるさと豊間復興協議会」を2年間支えた元筑波大大学院生の小宅(おやけ)優美さん(26)が、3月末で協議会スタッフを退いた。60~70代のメンバーと地域住民の橋渡し役となり、女性や若者を巻き込んだまちづくりをリードした。今後は岩手県住田町に拠点を移し、被災した東北沿岸部の教育環境の改善に取り組む。【乾達】

 小宅さんは、地震の被害が大きかったいわき市山間部の田人地区出身。筑波大学生だった2014年、震災で途切れた地元の伝統芸能「念仏太鼓」を学生の手で復活させた。15年に同大大学院へ進んで社会教育学を専攻すると、沿岸被災地を支える住田町に地域づくりを学ぶため入った。

 地元・いわきにも目を向け、中学時代にバレーボールの試合のため訪れた豊間地区の、がれきに埋もれた姿に衝撃を受けた。一昨年からボランティアとして協議会に関わり、地元女性らがつくる「サンマのポーポー焼き」の販売などを手伝い、昨年4月からは研究の傍らスタッフとして活動全般を支えた。

 特に、小学生のために企画した「田んぼの学校」では、田植えや稲刈り、もちつきの体験に加え、わらで作った小屋に住民が集って飲食する正月送り行事「鳥小屋」を復活させた。この企画は、協議会が若者世代に移住してきてもらおうと進める「子育てしやすいまち」の魅力づくりに貢献。指導した中高年の住民と、参加した若い親子らが交流するきっかけにもなった。小宅さんは「年長者から受け継ぐ伝統行事に身構える若者も多い。世代を超えて楽しめる場を作れてよかった」と振り返る。

 遠藤守俊会長(73)ら協議会メンバーは小宅さんについて「明るくて頭がよく、地元の人同士を結びつける接着剤の役割を果たした」「若い感覚と冷静な目で良い助言をもらった。さらに勉強して戻ってきてほしい」とエールを送る。

 小宅さんは大学院も中退し、4月から住田町教委の嘱託職員として地元高校の魅力アップに取り組む。「住田では住民と外からの支援者が交じり合って活躍しており、自分も役割を広げられるよう挑戦していきたい」と話す。地方に生まれ育った子どもが地元に縛られることも、嫌って遠ざかることもなく、伸び伸びと成長できる教育環境をつくるのが夢だ。







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