東京新聞:ビエンナーレ 町と共生の美 中之条移住の作家6人:群馬 … – 東京新聞

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今回の展示作家6人の集合写真、左から星野博美、飯沢康輔、古川葉子、人見将、山口貴子、糸井潤の皆さん=糸井さん撮影

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 県外から中之条町に移り住んでそれぞれ芸術活動をしている作家6人が集まって、町内で13日から作品展を開く。町一帯を舞台として続けてきた現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ」の精神が生み出した新たな展開だ。(竹島勇)

 町のビエンナーレ担当者は「町が把握している県外から移住された作家はこの6人と新たに4月に来た1人の計7人。このような移住作家の作品展はこれまでなかった」という。

 作品展は、「拝啓、うつり住みまして 中之条移住アーティストの展覧会」。昨年8月に移住した写真家の糸井潤さん(46)=栃木県小山市出身=ら作家と支援する仲間による実行委員会が主催し、町が協力する。会場はビエンナーレの展示でも使われる旧廣盛酒蔵。

 メンバーは糸井さんのほか、2009年から昨年までに移住した30〜40代の作家たち。星野博美さん(愛知県尾張旭市)は絵画・イラスト、飯沢康輔さん(横浜市)はドローイング(鉛筆画)、古川葉子さん(横浜市)は山の素材のインスタレーション(空間造形)、山口貴子さん(岐阜県多治見市)は映像、人見将さん(埼玉県春日部市)は写真をそれぞれ出品する。

 糸井さんが他の作家に声をかけて実現した。東京・新橋で外資系IT企業に勤務する傍ら創作活動をしていたが、ビエンナーレで知った中之条町の制作環境の良さにひかれて移住を決断。当時相談した人から「作家同士のネットワークづくりに価値がある」とアドバイスを受けた。町に来て作家たちに話をすると「お互いビエンナーレを通じて知り合いではあったが、一緒に作品を出し合い展示会をやるのもいい」とまとまったという。

 ビエンナーレは07年から隔年開催。昨秋には「〜2017」が開かれた。町内の建物や屋外空間を生かした町での創作も特徴だ。町はビエンナーレ開催にとどまらず廃校となった伊参(いさま)小学校の校舎を利用した施設「イサマムラ」をアトリエとしても活用して作家に貸し出し、移住のコーディネートもしている。担当者は「町に住み、腰を据えて創作してほしいと続けてきた。今回の作品展はビエンナーレから生まれた新たな動きと受けとめています」と歓迎する。

 糸井さんもイサマムラを制作拠点にしている1人だ。「東京では10畳の部屋だったが、メートル単位の大判作品もあり、100平方メートルもあるアトリエが使え、題材にこと欠かない豊かな自然の中で創作できるのは最高の環境。きっと作品にも良い影響が出ていると思う」と満足げに話す。神社を撮影するプロジェクトの作品を展示する。

 展覧会は30日までの毎週金〜月曜日の正午〜午後5時開催。入場無料。14日午後6時からオープニングレセプション、14日と30日の午後3〜5時まで各作家が作品の説明をするアーティストツアーがある。いずれも予約不要で無料。問い合わせは糸井さん=電080(5436)2810=へ。

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