熊本地震から2年 – 宮崎日日新聞

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 偉い殿様がタカ狩りからの帰り道、荒れた寺の門前を通りかかったときの不思議な出来事だった。一匹の猫が前足を上げて、しきりに「寺の中へ入れ」というしぐさをする。

 猫の招きに応じて殿様が境内に馬を乗り入れたところ、その直後、門前に激しい落雷があった。このことをきっかけに寺は殿様のご先祖をとむらう菩提寺(ぼだいじ)となり以後、隆盛を極めた。荒れ果てていた寺を再興させたお手柄の猫は住職のかわいがっていた猫だった。

 熊本の南阿蘇村に“猫”が現れたという。標高約700メートルほどの岩場にある巨大な岩の隙間が猫の形に見えるそうだ。2年前の熊本地震前は直径約2メートルほどの「免の石」と呼ばれる大きな石が宙に浮いたような状態で挟まっていた場所。

 落石前の石の通称は「落ちない石」。受験生に人気のパワースポットだった。南阿蘇村は幹線道路の橋が崩落、無数の土砂崩れが起き、貴い人命も失われた。落ちない石も落ちて村は観光名所を失うなど悲運続きだったが、猫スポットは一筋の光明になっている。

 NHKのニュースで岩場の猫のことを知って、招き猫のルーツ(諸説あり)とされる寺の猫にまつわる話を思い出した。寺の住職は殿様の命を救い、結果として荒れ寺を立て直した猫の姿を張り子にして「招福猫児」と名づけたという。

 大地震から2年。熊本日日新聞社の被災者アンケートによると1年前に比べて健康や仕事に不安を感じている人が急増した。岩場の猫の話題に少しほっかりしたが猫頼みではなく人の手で癒やしたい被災者の心だ。支援の輪をもっと太く。






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