「買い占め」起きた人形、東京は抽選販売に 高島屋 – 日本経済新聞

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 転売目的の買い占めを防ぐ取り組みが、日用品から美術品に広がっている。高島屋日本橋店(東京・中央)は人気が高い一部の人形について、抽選を利用し希望者1人につき1体のみ販売する方針を明らかにした。3月末に同じ人形を先着順に販売し、買い占めとみられる事態を招いた。訪日外国人による大量購入を背景に、一般消費者の購入機会を確保する。

京都高島屋で受注販売された人形=共同

京都高島屋で受注販売された人形=共同

 販売する人形「ロリーナ」は、画家の故中原淳一氏の女の子の絵を再現した。スーパードルフィーと呼ばれ、精緻な加工がファンの間で人気だ。

 今回同店が売り出す人形は100体。5月16、19、20日の午前10時半から午後5時まで、同店本館1階で購入希望者の応募を受け付ける。抽選後6月中旬に当選者に通知し、電話や書面で購入の意思を確認する。7月に代金引換で自宅に人形を送る。価格は12万4200円だ。

 ロリーナは高島屋京都店(京都市)が3月に100体限定で、1人2体までの先着順で販売を受け付けた。その後中国の通販サイトで「京都高島屋限定」としたロリーナの販売情報が掲載され、話題を集めた。

 一連の経緯には「転売目的」との指摘も出ている。同店は「転売目的かどうか確認できない。契約も成立している」とし、予定通り5月に引き渡す。

 訪日外国人客が増加する中、人気の化粧品などで転売目的とみられる購入が増えている。他の消費者の購入機会を奪うとして、メーカーや小売り各社が対応を進める。一部小売店では、資生堂の美容液などを対象に購入制限が既に始まっている。

 首都圏を地盤とするドラッグストアのトモズ(東京・文京)も訪日客が多い店舗を中心に、数年前から1人が購入できる化粧品の数をしぼっている。訪日客らの大量購入が目立ち「普段から店に来る利用客に商品が行き渡るようにしている」(トモズ)という。

 日本製紙おむつも、手触りや吸水性の良さで海外で人気が高い。2013年半ばから輸入業者が「爆買い」し中国に転売する動きが広がった。

 おむつメーカーの増産や、中国など海外販売の強化で買い占めの動きは15年末には収束したようだ。訪日客の増加で、需要が急に伸びる商品は増えている。国内消費者の購入機会をどう確保するか、幅広い業種で対応が求められそうだ。






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