U・Iターン/1 盛岡へ移住 菅沼レイブンさん 台湾と岩手の懸け橋に 中国語通訳、駆け回る /岩手 – 毎日新聞

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 3月末、花巻市のいわて花巻空港。台湾の台北(桃園)との間を結ぶ定期チャーター便の運航開始を祝うセレモニーで、台湾人通訳の菅沼レイブンさん(39)が真っ赤な法被姿で到着第1便の旅行客を出迎えた。「ようこそ! 岩手へ!」

 台湾中西部の台中市出身。台湾の旅行会社員として仕事で訪れるうち日本にほれ込み、休暇やワーキングホリデーを利用して日本各地を旅行するようになった。岩手との縁は、旅行会社時代に知り合ったバス会社の社長との交流がきっかけ。四季の表情の豊かさと風情ある街並みが気に入り、2010年、盛岡市に移り住んだ。冬の厳しい寒さに慣れるまでは苦労したが、レイブンさんの人柄を理解してくれる市内の男性とも出会い、ワーキングホリデーの終わりとともに結婚、盛岡市民となった。

 日本での仕事は当初、旅行商品の企画・販売が柱だったが、現在は専門学校や中国語講座の講師、通訳などが中心。最近は自治体や企業で台湾の文化やマナーについて講義したり、青森や秋田の企業・団体からも通訳の依頼を受けたりし、県内外を駆け回っている。日台の関係が密接になる一方で、日本国内での台湾人の人材はまだ少なく、「多方面から声をかけていただき、ありがたい」と話す。

 昨年末には、より信頼される通訳になりたいと「全国通訳案内士」の資格を取得した。17年度の合格率は15・6%という難関試験だが、受験2回目にして合格。岩手県内では7人目(18年3月末現在)の中国語の全国通訳案内士となった。国内旅行業務取扱管理者の資格も持ち、通訳だけでなく、翻訳やコーディネート業務など幅広い場面で活躍する。

 3年ほど前からは、夫とともに、台湾から盛岡に来た留学生と市民との交流会を開くなど、台湾の文化を市民に伝える活動にも積極的に取り組んでいる。「忙しいですが、とてもやりがいを感じています。岩手と台湾との交流をもっと活発にするために、これからも頑張っていきたい」。ふるさとと岩手をつなぐ懸け橋になろうと、レイブンさんの奮闘は続く。【鹿糠亜裕美】=随時掲載

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 東北6県の魅力を発信する連載「東北でよかった」。第4弾は「U・Iターン」として、地方の暮らしに魅せられた人々を紹介する。


 ■メモ

台湾からの訪日客

 観光庁の調査によると、2017年に東北6県のホテルや旅館などの宿泊施設(従業員10人以上が対象)に泊まった外国人で、最多だったのは台湾からの38万人。岩手県では外国人観光客(約26万人)の6割を台湾人が占めた。格安航空会社のタイガーエア台湾は今年3月末、台北と花巻を結ぶ定期チャーター便を週2往復で運航開始。7月には定期便化する予定だ。







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