広島 観光鯛網 広島県福山市 勇壮、鞆の浦の伝統漁 ひしめく鯛に歓声 /中国 – 毎日新聞

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 古くから潮待ちの港として栄え、高台から望む多島美が「日東第一形勝」とたたえられた鞆の浦(広島県福山市)。マダイが旬を迎える初夏、土地ならではの伝統漁法を復元させた「観光鯛網(たいあみ)」が披露され、観光客は瀬戸内の洋上で、漁師が呼吸を合わせて一気に鯛を水揚げする様子を目の当たりにできる。【李英浩】

豊漁と安全を祈って舞い踊る弁財天の使い「乙姫」=広島県福山市鞆町の沖合で、李英浩撮影

 潮の流れが穏やかな鞆の浦は、初夏になると産卵期を迎えた鯛がやってくる。地元の漁師たちは江戸時代、沖合の魚群を効率的に捕ろうと、複数の漁船で一つの網を広げ、交差させて魚を追い込む「しばり網漁法」を編み出し、沿岸に普及させた。漁船の動力化や大型化に伴い多数の人手を要する漁法は衰退したが、鞆の浦から始まった伝統の技を見てもらおうと、1923(大正12)年から観光鯛網が始まった。

2隻の親船がタイミングを合わせ網を引き上げる様子をフェリーからのぞき込む観光客=広島県福山市鞆町の沖合で、李英浩撮影

 出発地は、鞆港から渡船で5分の沖合に浮かぶ仙酔島(せんすいじま)。「網船」「生船(なません)」などの役目を割り振られた6隻の小型漁船と観光客を乗せたフェリーが漁場に向け一斉に出港する。連携して網を下ろし、船を交差させて海中の網をねじると、網船の漁師たちは威勢の良い掛け声に合わせて網を引き、徐々に魚を追い込んでいく。ぴたりと舳先(へさき)をそろえた2隻の間に網が引き上げられると、100匹近い鯛がうろこを輝かせた。フェリーも漁船に横付けされ、観光客はその場でとれたての鯛を購入できる。

網を引き上げた後、網船に乗り移り、とれたての鯛に目を丸くする観光客=広島県福山市鞆町の沖合で、李英浩撮影

引き上げた網の中には100匹近い鯛がひしめいていた。クラゲやイカなども=広島県福山市鞆町の沖合で、李英浩撮影

 シーズン初日の3日は、約250人が観覧。訪れた人たちは「漁師さんたちがかっこよかった」「思ったより鯛が多くてびっくりした」などと話していた。主催の福山観光コンベンション協会は「今や鞆の浦でしか見られない独特の漁法。漁師の勇壮な姿を見てほしい」と呼び掛けている。

出漁前に披露される地元の伝統民謡「鞆の浦大漁節」=広島県福山市鞆町の仙酔島で、李英浩撮影


メモ

 今シーズンの開催は27日まで、期間中無休。午前10時半(日曜のみ)と午後1時半(毎日)スタート。観覧料は高校生以上2800円、小中学生1400円(仙酔島への渡船料金込み)。家族観覧券(大人2人子供2人まで)6000円もある。漁船に乗って網を引く体験もできる(当日申し込み、希望者多数の場合は抽選)。問い合わせは、福山観光コンベンション協会(084・926・2649)。







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