オール鳥取で地域の研究基盤を支える――とっとりイノベーションファシリティネットワーク(鳥取県) – @IT MONOist

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「次世代の地域創生」をテーマに、自治体の取り組みや産学連携事例などを紹介する連載の第23回。鳥取県内全域の高等教育機関、研究機関、公設試験場による地域産業の高度化を支援する取り組み「とっとりイノベーションファシリティネットワーク」を紹介する。



イノベーションの概要

 「とっとりイノベーションファシリティネットワーク」(通称TIFNet(ティフネット):Tottori Innovation Facility Network)は、鳥取大学、鳥取県、米子工業高等専門学校、公立鳥取環境大学、鳥取短期大学、鳥取看護大学、鳥取県産業技術センター、鳥取県建設技術センターの8機関によって締結された協定により、「地域の研究基盤を支えるネットワーク」として2015年9月に発足した。協定の目的は「人的、知的及び物的資源を相互に活用して参加機関の研究能力の向上を図り、地域産業の高度化を積極的に支援することにより、鳥取発のイノベーション及び自立した地域づくりを推進すること」。参加機関の技術シーズを事業化するための橋渡しやマッチング、機器や施設、また知見、技術研修会等の相互利用や企業等による利用の促進、教育研究、産学官連携、地域貢献等を目的とした人的交流などを行っている。

 研修会や講演会などは、各機関が常時開催している。テーマはIoTやロボット、金属等の素材や加工技術、食品や衛生、医療、バイオ、環境、農林水産業関連、またマーケティングやブランディングなどと非常に幅広い。コア技術の講習や研究成果の報告、最新の機器や設備の研修、なかには5人程度で実習を行うものもある。2016年12月からは、「ティフ・ラーニング」と題した勉強会も開催しており、2018年6月の開催で12回目となる。機器や装置、施設等の見学や実演の他、技術者同士の交流によりスキルを高めることも目的としている。

 鳥取県内の機関が有機的に交流するTIFNet。県内の研究環境、研究開発力を向上させ、また地域産業の高度化を支援することで、産業界の課題解決・事業化の推進、地域イノベーションの創出を目指す。

イノベーションの地域性〜鳥取県といえば……

 鳥取県は、人口、世帯数とも、日本で最も少ない。しかし、人口100万人当たりの青少年教育施設、多目的運動広場、体育館、水泳プールの数は日本一だ。

 他県の人がまず思い浮かべるのは鳥取砂丘ではないだろうか。ラクダにも乗れる砂丘は、県知事の「スタバはないが、日本一の砂場がある」という発言でも話題になった。また白兎海岸は、神話「因幡の白兎」の舞台といわれている。

 県南部には山々が連なっている。中国地方の最高峰であり、その美しい姿が富士山と並び称される大山。山岳信仰の建造物、三徳山三仏寺投入堂は、断崖のくぼみに建てられた奇構に圧倒される。

三徳山三仏寺投入堂

 「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏のふるさとである境港は、150体以上の妖怪像が並ぶ水木しげるロード、妖怪神社などでも有名。鳥取県は水木しげる氏以外にも、「名探偵コナン」の青山剛昌氏など、多くの漫画家を輩出していることから、2012年には「まんが王国とっとり」を建国し、まんが関連のさまざまな取り組みを行っている。

 特産品では、二十世紀梨、砂地農法で作られるらっきょう、松葉ガニなど。堺漁港は松葉ガニをはじめとするカニ類の水揚量が全国一である。また摂氏0℃から食品が氷結する寸前までの温度領域「氷温」は、二十世紀梨の保存技術研究によって発見されたもの。食品の保存だけでなく、幅広い分野への応用が広がっている。

ここに注目!編集部の視点

 TIFNetは、鳥取県内全域の高等教育機関や研究機関、各分野の公設試験場等など8機関、施設数にして19の施設が連携する取り組み。地域産業の発展、高度化、イノベーションを、オール鳥取でサポートするという意気込みが感じられる。


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