美杉産間伐材でバーベキュー 一志の後藤さん、蒸し焼き板開発 – 中日新聞

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美杉産のスギを加工した板で肉を焼く後藤さん=津市久居新町の緑の風公園で

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 木の板の上に肉や魚など食材を載せて焼く「プランクバーベキュー」という調理法がある。日本ではまだなじみが薄いが、津市一志町井生の自営業後藤卓也さん(37)は、隣町の美杉町産のスギの間伐材を使い、プランクバーベキュー用の板を商品開発。美杉町のように林業が衰退した中山間地は全国にあるが、後藤さんは今後各地でPRしながら、「地域活性化の一つの成功モデルを示したい」と意欲を示す。

 プランクとは「木の板」の意味。炭火のバーベキューこんろの上に長方形のスギの板を何枚か置き、その上に食材を載せ、ふたをして蒸し焼きにする。肉はこんがりと茶色になり、口の中でスギの香りが広がる。

 じか火で焼かないためジューシーさを残しつつ、短時間で木の香りと色を移すことができる。薫製と違って食材に水分が残り、しっとりするのも特徴。欧米では人気の調理法で、板と食材がセットで売られているという。板は焦げるが洗って三回ほど使用できる。

 後藤さんは昨年五月、美杉町の業者が伐採し自然乾燥させたスギの間伐材を縦十五センチ、横二十センチ、厚さ一・五センチの「プランク」に加工し、一枚六百〜千八十円(税込み)で販売を始めた。インターネットのほか、屋外イベントで肉を焼く実演もするなどし、これまでに約三百二十枚が売れた。

 後藤さんは一昨年まで地元でケアマネジャーの仕事をしていた。若い世代が次々と都市部に流出するのを見るうち、「雇用を生み、次の世代に残るような地域づくりが必要」と考えた。仕事を辞めて、まず自分たちの地域を知ることから始めた。

「プランクバーベキュー」に使うスギの間伐材で作った「プランク」

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 林業の人材育成事業に参加し、木材を燃やして発電するバイオマス発電所を見学したが、「良質な美杉町の間伐材も淡々と燃やされていくのでは」と不安を感じた。安価な海外産の流入で、国産のスギが薄利多売されている現状も知った。間伐材に付加価値を与える方法を模索する中、プランクバーベキューに利用することを思いついた。

 現在は主に県内のイベントに出店するが、いずれキッチンカーで全国を回るつもりだ。商品の問い合わせは後藤さん=090(5626)0630=へ。

 (須江政仁)

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