幸福の黄色いハンカチ 激励メッセージ入り40枚掲揚へ 山腹崩壊の日田・小野地区 /大分 – 毎日新聞

Home » 古民家 » 幸福の黄色いハンカチ 激励メッセージ入り40枚掲揚へ 山腹崩壊の日田・小野地区 /大分 – 毎日新聞
古民家 コメントはまだありません




映画にちなみ、復興へ決意新た

 九州北部豪雨で「土砂ダム」を発生させた日田市小野地区の鈴連(すずれ)町の山腹崩壊現場近くに、激励メッセージが書き込まれた「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」が掲げられる。「一日も早く笑顔と元気を取り戻して」「少しずつ一歩ずつ前へ」「力を合わせて頑張れ」「復興するバイ!」--勇気付ける言葉の数々に被災者は再生への決意を胸に刻む。【楢原義則】

 メッセージは、まちおこし住民団体「すずれ元気村」(14人)が運営する崩壊現場の斜め向かいの古民家カフェで、支援者や観光客が書き込んだものだ。山腹崩壊現場では、地域復興のシンボルとして高倉健主演の名作映画「幸福の黄色いハンカチ」にあやかり約40枚の黄色いハンカチを掲げていたが、今回、被災者を後押しするメッセージ入りの約40枚を加える。「黄色いハンカチに復興への願いを重ねた。この現場をみなし仮設暮らしから古里に戻る人たちの憩いの場所にしたい」。元気村村長の石井幹夫さん(68)は、思いをこう語る。

 ちょうど1年前の昨年7月6日。山腹が大きく崩壊し、全てを失い、立ち尽くした。「まさか目の前の山が崩れるとは……。わが家も土石に押しつぶされた」。元気村の村長として、すぐ近くでまちおこし拠点の古民家カフェを開店する直前だった。

 市の調べでは、小野地区は山から駆け下る濁流、土砂ダム出現による水没を含め、氾濫した小野川流域の住家だけでも全壊17戸、大規模半壊5戸、床上浸水15戸など小野川流域で103戸が被害に遭った。崩壊に巻き込まれて地元消防団員が犠牲になり、元気村の仲間も多くが被災した。

 しかし、途方に暮れてばかりもいられない。1カ月半後の8月末から被災したナシ農家の直売所を開設。これを契機に復興のシンボルとして掲げたのがピラミッド型にたなびく約40枚の黄色いハンカチだ。高倉健主演の名画「幸福の黄色いハンカチ」にあやかった。

 実は、高倉健は福岡県中間市にいた少年時代、ここ小野地区から山一つ向こうの宝珠山炭鉱(同県東峰村)に務めていた父親を頻繁に訪ねていたという。

 「何かの縁を感じた。激励に訪れる人たちや観光客の目印にもなる」(石井さん)

 ただ、被災者の支えとなった黄色いハンカチも風雨にさらされ、色あせてきたため、1年の節目に、新たに激励メッセージ入りの黄色いハンカチ約40枚を加えることを決めた。掲げるのは8日。崩壊発生からちょうど1年となる6日に掲揚する予定だったが、大雨警報が出るなど悪天候となったため延期した。「メッセージは被災者を後押しすると思います」と石井さん。本格的な復興はこれからだ。







コメントを残す