昭和レトロ情景館(兵庫県たつの市) あの日に帰れる、模型の街 – 毎日新聞

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 童謡「赤とんぼ」の作詞で知られる三木露風の生誕地・兵庫県たつの市に、新たなノスタルジア・スポットがお目見えした。同市龍野町日山の「昭和レトロ情景館」。記憶が遠くなるばかりの昭和時代の情景を再現したジオラマが、郷愁を誘う。あの日に帰りたい。古い街並みが残る「童謡の里」で時間旅行した。【桜井由紀治】

手作りのジオラマで昭和の街並みを再現した加瀬康之さん=兵庫県たつの市の昭和レトロ情景館で、桜井由紀治撮影

 館長の加瀬康之さん(64)が実家の築200年の古民家2階に、約30平方メートルのジオラマを作り、今年3月にオープン。昭和30~40年代の街並みを縮尺80分の1模型で作り上げた架空の地方都市だ。

 加瀬さんは「いろんな遊び心がちりばめられていますが、あえてこちらからは教えません。来館者が自分で発見してほしい」と言う。

 よし、目を凝らして探してみよう。山腹をSL(蒸気機関車)やディーゼルカーが走る里山は紅葉が真っ盛り。畑では、夫婦が農作業をする。駅前の商店街には、うたごえ喫茶や貸本屋など現代では見られなくなった店舗が並ぶ。ボンネットバスやオート三輪も走る。縁台を出して将棋に興じる人たち。町を練り歩くチンドン屋さんや紙芝居屋のおっちゃんに、群がる子どもたち……。あっ、ロバのパン屋さんも。

 毎時30分になると照明を調整して、約10分間にわたって幻想的な夕景を演出。明かりがともる民家の中をのぞき込むと、食卓を囲む家族の姿がある。まぎれもなく、昭和の日本人の生活風景だ。幼い頃の自分がここにいる。BGMで、童謡「故郷(ふるさと)」や「赤とんぼ」も流れる。もう、たまらない。懐かしさで、涙がこみ上げてくる。

 元市職員の加瀬さんは50歳の時に、定年後の第二の人生は趣味の模型作りに生きようと決意。かつては子どもも多く、活気があったという、生まれ育った旧龍野市街地の情景を思い出しながら、建物やフィギュアを、一つ一つ思いを込めペーパークラフトで作り出していった。13年がかりで作りためた精巧な建物は100棟を超える。加瀬さんは「来館者が眼前で観覧できるよう、柵やガラス板などの仕切りは設けていません。思う存分、昭和の世界に浸ってもらえたら」と話している。

情報

 兵庫県たつの市龍野町日山290。館内には喫茶コーナーや販売コーナーもある。高校生以上450円、小中学生250円。開館時間午前10時~午後4時半(最終入館は午後4時)。

 月・火曜休館(祝日の場合は開館)。090・9283・1925。ホームページhttp://syouwa-retoro.jp/







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