西日本豪雨 倉敷観光地にも打撃 県観光連盟の田野宏専務理事に聞く – 山陽新聞

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県内の観光地の状況について語る田野専務理事

 岡山県内に甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害は、13日で発生から1週間。観光業界も高梁、新見市を中心に観光施設に被害が出たほか、目立った被害がなかった地域でもホテルで宿泊キャンセルが相次いでおり、書き入れ時となる夏休みを前に影響が懸念される。県内の状況について、県観光連盟の田野宏専務理事に聞いた。

―県内観光地の豪雨被害は?

 「被害が大きいのが高梁、新見市、鏡野町だ。特に高梁市は備中松山城や武家屋敷などの観光施設が軒並み休業に追い込まれている。避暑スポットとして、夏場に人気を集める新見市の鍾乳洞・井倉洞や満奇洞も、当面入洞不可になっている。JR伯備線も運休が続いており、厳しい状態だ」

―夏休みを控え、観光地への関心は高い。どんな問い合わせがあるか?

 「甚大な被害を受けた『倉敷市真備町』の名前が繰り返し全国で報道されているため、『美観地区や児島地区は大丈夫か』と倉敷市に関する案件がトップ。続いて岡山市の岡山城や後楽園、新見市の満奇洞、鏡野町の岩井滝、瀬戸内市の海水浴場-といった具合だ。災害発生からの問い合わせは、電話やメールで100件近くにのぼる。夏休みを控えて既に行く予定にしていた人も多く、訪問先がどんな状態だろうかと、特に関西圏からの問い合わせが多い」

―県内の宿泊施設ではキャンセルが相次いでいる。

 「岡山・倉敷市中心部のホテルなどは観光客のキャンセルによる落ち込みがあったものの、工事や保険会社の関係者、ボランティアらが利用しているため、持ち直していると聞いた。一方、中心部から離れた倉敷市児島地区はキャンセルが出ても新たな予約が入らない状況。7月は前年比5割、8月は3割減まで落ち込んでいるところもある。美作市の湯郷温泉街のホテルも災害発生以降、前年の半分程度となっていると聞いている」

―美観地区をはじめとする倉敷観光への影響は大きい。

 「美観地区はいつも通り営業している。ジーンズストリートで県外観光客が増えた児島地区や鷲羽山も被害を受けていないことを連盟のホームページに掲載したり、旅行代理店などの関係機関に伝えたりしている。観光は地域を元気にしてくれる。農作物の消費、雇用などいろんな面で地元に還元してくれるので、正しい情報を収集して安心して来県してほしい」

―県内フルーツをテーマにした観光キャンペーン「おかやま果物時間」も1日にスタートしたばかりだ。

 「桃ジュースが出る蛇口が話題になった。豪雨が集中した週末は後楽園に設置された巨大白桃のオブジェの点灯も一時取りやめていたが、9日に再開した。今はスケジュール通り取り組んでいる」

―インバウンド(海外からの誘客)を含め、どうPRしていくのか。

 「最近は台湾からの客が多く、美観地区や児島地区へ足を延ばす人もいる。フェイスブックなどSNSを通じ、英語、中国語、韓国語などの計6言語で、観光地や鉄道情報などを随時発信している。約7万5000人のフォロワーがおり、現在の状況をいち早く届けるよう心掛けている」






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